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親の老いと向き合う
『人生100年時代』
長寿の時代となりました。自身もそうですが、この言葉は親の世代にも言える事でもありますね。
人間が老いを感じるには様々なことがあります。
・物忘れが多くなった
・人の名前が出てこない
・健康診断で何かしら引っかかることが多くなった
・若いころのように身体に無理が利かなくなった
etc......
自分自身にそんなことが表れてきたら、もっと深刻になってくるのは親の世代です。
そんな親のケアに関心が向いてしまうことで、多くの人は己にも老いがきていることから、目を背けてしまっているのです。
もちろん、人には順番というものもあります。
親がいる場合、老いのことを考えるならまずは自分より親のことになるのは致し方ないでしょう。
でも、そこで大切なのは、親のケアをしながら、自分の世代の教訓にすることを忘れてはいけない、ということではないでしょうか?
自分のことと切り離してはいけない。見たくなくても目を背けてはいけない。
それが人間が老いるという現実です。
親でまずはそれを体験できる(言い方は適切ではないかもしれませんが(-_-;))ことが、私は感謝、ありがたいことだと思っています。
かなうなら、祖父母の記憶があったら、親の時のショックは軽減できたんじゃないかと・・・まあそこは無いものねだりですが(^_^;)
だからこそ、私は終活はもっとやりたくなる秋活でなければならないと思っているのです。(つらいばっかりだとやらないですからね(^_-)-☆)
80代の親に話をしても、ちゃんと内容が伝わらない。
相手は高齢なんだからと、はじめは冷静に一生懸命相手をしていても、何度も何度も同じ確認をされることにイライラはやがてピークとなっていきます。
「親」という遠慮のない親しい間柄だからこそ、いい顔をする我慢が利かなくなってしまうのです。
そのイライラを抑えられなくなり、親に対して声を荒げたり、罵声を浴びせてしまったり・・それが加速すると、手をあげたり無視をして存在を否定してしまうようになるのも、珍しくはないでしょう。
私自身、ここが最も恐怖でした。
尊敬する、大好きな親にそんな醜い感情を抱くようになる自分を、許すことができなくなることへの恐怖です。
そんな私が選択したのが、「親に施設で生活してもらう」ということでした。
年老いて、思うように身体の動かなくなった親。
話のかみ合わなくなった親。
お金や薬、様々な生活の管理が難しくなった親。
自身の老いを恐れ、鬱状態になってしまった親etc,..
そんな親とのかかわりから、私自身、気持ちを平常に保つのが難しいと感じた頃、父の入院をきっかけに、病院側から「退院しても老夫婦二人だけの生活は難しいですよ」と言われました。
その言葉が、ずっと悩み、自身の決断ができないでいた私の背中を押す形となり、両親の施設探しが始まりました。
私は、親の体験があったから介護の知識も付き、自分の時の準備がいかに大切かを思い知らされ今があります。
でも、私だって初めからこんな考え方を持っていたわけではありません。
こんな私のつたない体験でも、どなたかの気づきとなり、後の助けとなれば、こんな嬉しいことはありません。
そんな訳でまた、私の介護体験から得た思いもこちらに綴っていくつもりでいます。
お付き合いいただけましたら幸せです(^-^)
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