PRESTO 3

PRESTOの改善点、いいトコロの続きです。

2)これはスゴイ 2時間有効トランスファー

トロントの公共交通機関では、乗り換えシステムをトランスファー(Transfer)といいます。

日本だと、「東急とか、小田急、JRなど、同じ会社の違う路線に乗り換えるときは新しく初乗り料金が追加されないので、料金増加が緩やかになる」

程度だと思いますが、トロントでは前回の記事でも書いたように、一回乗車料金(約3ドル=240~300円くらい)を払えば、隣の駅や停車場で降りようと、同じ路線の端から端まで行こうと同じ料金です。で、同じ会社の違う路線に乗り換えたり、地下鉄からバスや路面電車に乗り継いだりする時に、トランスファーが必要になります。

 PRESTOが本気出す前は、このトランスファーは全て紙で発行されてました。バスなら運転手さんに「トランスファーおくんなまし」と言って、「ほらよブタ野郎」と紙切れを手渡してもらったり、地下鉄の駅では病院の待合室の発券機の赤いバージョンみたいなののボタンをピっと押してカタンという哀愁溢れる音とともにトランスファーの紙(日本の電車の切符みたいな感じ)が出てくるシステムでした。
それを乗り継ぎの時に見せるのですが、ちょっと面倒なのが、基本的に乗り換えは一回しかできなくて、最初に乗り込んだ電車の駅やバスでもらわないといけない。で、そこから最初に降りた駅から出ている別のバスなどに一度だけ乗り継げる(文字だとなおさらややこしい・・・)というシステムでした。ちょっと歩い他ところにある停留所とか駅で使ったりしちゃダメだったんです。

そしてPRESTOにはそのトランスファー機能が付いてなかったので、PRESTOで改札を通っても、別でトランスファーの紙を券売機やバスの運転手さんにもらわないといけなかった。

でも今回パワーアップしたPRESTOでは、改札を通ると、自動的に2時間以内何度でも有効なトランスファーがICカードに付与されるんです。余計な手続きなしで、2時間乗り放題。3ドル払えば、例えば自分の部屋の近くの駅から電車で20分かかるところに買い物に行って、一時間半かかったとしても、改札を通ってから1時間50分でまた帰りの電車に乗るために改札を通れば、復路の運賃を追加で払わずに帰れちゃうというわけです。

これは嬉しい。

PRESTOの最大のメリットと言ってもいいかもしれない。

その他細かいおトクな点は、細かい PRESTO関連のちょいネタと一緒にまたの機会に書くかもしれません。日本のSuicaとかと違ったところがあって面白いですよね。

では、読んでいただきありがとうございました。

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