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不登校のこと。それに関わるお父さんのこと。

今日は不登校についてです。
2年前に当時中2だった娘が夏休み明けから学校に行けなくなり、結局そのまま卒業まで不登校という形になりました。学校に行かなくなったとき、まず、焦りました。何とか学校に行って欲しいと思いました。原因を追及しようとしました。このまま学校に行かないと勉強が遅れる、将来が心配。そう思いました。

でも、学校に行かなくなってから数か月後にはそうした思いはなくなりました。
それは、不登校について色々調べたり、当事者同士が集まる親の会に参加したことで様々な情報を得たり、実際に乗り越えて大人になった人の体験談を聞いたり事例集を読んだりすることで早急に学校に戻すことが解決方法ではないという考えに至ったからです。
もちろん、学校に行かないで良いということを真っ向から肯定するものではありませんが、不登校になった子の多くは行きたくてもいけない。我が子もそうでしたがとても行けるような精神状態ではないところまで追い込まれているの場合も多いのではないかと思います。不登校になった子は自分を責めます。学校に行っていない私は何てダメな人間なんだろうと。娘も人生が終わったと言っていました。

そうなったときどうするか。まずは子どもをゆっくり休ませる。無理に学校に行かせない。この先どうするかなんて考えない。充電させることを最優先させる。そうすると数ヶ月するとエネルギーが沸いてくる。そのようなアドバイスを受け実際にそうしてみたところ3か月程経ったら本当に元気を取り戻してきました。親としてはどうしても早く手を打とうと考えてしまいますが、何か考えるのはそこからでいいのかなというこを実感しました。本人が一番辛いのですから。

その先は紆余曲折ありまして通信制高校に進学するのですが、それはまたの機会に書こうと思います。

そして、私の立場は不登校児のお父さんです。
そのお父さんの関わり方が親の会でもしばしば話題になります。
私も行きしぶりがみられたときは非常にイライラしました。
お腹痛い?ふざけるな!それぐらいで学校を休むな!
なんてことを平気で言っていました。今考えれば、それがもう学校が辛くてたまらないというサインだったかもしれないのに。

でも本当に学校に行けなくなって、不登校のことを本やネットで調べたり、セミナーに参加したり親の会で当事者の話を聞いたりと積極的に情報を集めることで、多くの不登校の子にとって家は唯一の居場所であるということが分かってきました。そうしたところでお父さんが物事の本質を理解する前にとにかく学校に行かせようとすると子どもにとって唯一の居場所さえも奪われてしまうことにも成りかねません。
私は早い段階でそこに気付けたことで救われた気がします。

子どもが不登校になったときに色々な情報を集めたり、親の会に出向いて来るのはほとんどがお母さんです。旦那が理解してくれないと嘆く人も多いです。
一方で、お父さんの立場からすれば仕事でストレスを溜め、家に帰れば子どもが今日も学校に行っていないという報告を受ける。とにかく学校に行きなさいと当たり前のことを言っているつもりなのに奥さんから責められる。辛いですよね。しかもその愚痴を吐き出せる所もないし...
でも、私もそうだったのですが、色々なことを知り、納得して不登校を受け入れられると子どもとの関係も良くなり、お父さん自身が楽になります。
周りにも何人かそういうお父さんがいます。そうなると様々なことが良い方向に向かう気がします。
不登校を受け入れるということは甘やかすといったこととは全く違うことです。あまり報道されませんが、小中学校の不登校児童は16万人います。決して特別ではありません。誰にでも成りうる可能性はあるのです。

私はそうしたお父さん同士がつながり、子どもの不登校に関して思いを吐き出せるような場をつくりたいと思っています。そして不登校について理解しお父さん自身がラクになり、それが家族にとっても良い方向に向かえばいいなと考えています。

今日は今思っていることをツラツラと書いてみました。

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