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ただの習い事からわかる精神の乱れ

2022年5月28日、5月31日、6月7日

たまには少し明るい話でもするかと思ったが、僕にそんな話があるかと言われると、ないという回答になる笑。まあでも少しここ最近始めたことの話でもして少しは軽い話を書こうと思う。とは言っても少し今までの話と関連性はあると思う。
悩み過ぎてストレスとかも貯まるだろうと考えた僕は、前から習ってみたいと思っていた護身術を学ぶことにした。就職活動をまだ続けているとはいえ、当初よりは少しだけ落ち着いてきたので、気晴らしのためにも何かを習うことを決意した。その結果、護身術を習うことにした。

護身術と言っても、たくさんあると思うけど、僕は地元周辺で通える場所を探した結果、クラヴマガという護身術を習うことにした。クラヴマガとは、イスラエルで考案された近接格闘術のことで、一切の無駄を省いたシンプルかつ合理的な格闘術のことである。今ではCIAやFBIなどの機関でも採用されているような格闘技だという(Wikipediaより)。
まあというわけで体験会を申し込んでいざ参加してみることにする。

いざ体験会に参加するために会場に行くと、案外会場は狭い。受付に来て、予約していた者だと告げると、まずは運動できる格好になってお待ち下さいと言われる。準備したあと待っていると格闘術の説明、レッスンのこと、会費などについて話を聞いてから体験会に参加する。体験会かつレッスンもどちらかというと初心者や習い始めが多いため、基礎的な部分から始まる。構え、打撃の加え方、回避法などから学び始める。最初は苦労するが、なんとかコツを掴む。しかし、まあもう学生としてはかなりのジジイ(21)なのか、息が上がってしまっている。高校時代まではサッカー一筋でやってきて、大学入学後もサッカーチームを設立して活動したり、カバーダンスサークルに入っていたにも関わらず、就活やらあって運動をしていない期間が半年以上ですぐに疲れてしまっていた。しかしここから更に疲労がたまるようなレッスンへと変わる。

基礎的なことを学んだあとは実際にレッスンに参加している方たちと1対1でミット(パンチやキックを打つためのマット)を持ってパンチの練習をする。初めは僕から打ち込むことにする。レッスンの先生からはうまくできているという言葉(どうせお世辞)をいただけた。しかしこのパンチの練習がかなりしんどい。構えた状態になり、腰を低くし、レッスンで言われた通りに1、2のステップで打ち込むがまあ体力が持たない。最後らへんはもはや力なんて入ってなかった。そして次はいよいよ僕が受ける側になる。相手はおそらく常連の方なので、少し心配になる。そしていざミットを持ちながら、パンチを受けると心の中で叫んでいた「う、痛い」と。約5分間それが続き、胸にミットを置いていたことから受けた打撃のほとんどが胸にあたり、胸全体が痛い。まあ自分が鍛えてもいないかつポッキー人間だからそうなったのだろう。その後は簡単な組みてを行ったが、レッスン終わりにはボロボロになっていた。自分を痛めることで自分の今の精神状態に対する罰として捉えているため、特に問題はない。むしろありがたい。
それでも楽しめるかつ少しはストレス解消にもなるだろうと考え、この教室に通うことにする。

ここからが本題と言ってもいいだろう(前置き長すぎ)。
入会を決めて、レッスンに通い始める。2回目のレッスンから自分を異常な状態に気づく。いつもどおり体がボロボロになるまで自分を追い込み、レッスンを受ける。今回のレッスンではパンチに加えて、キックを打つ機会があった。僕は自分を否定や卑下してしまう姿勢、自分に自信を持てないでいるそんな自分に対して怒りや悔しさの感情が込み上がっていることを認識していた。パンチやキックを加える際もその感情がクラヴマガの本来の目的である「最小限のダメージを与えて、身を守る」ということに勝り、そういった感情を込めて、打撃を打った。もちろん相手を傷つけないことを意識していたため、相手には害を与えずに済んだ。しかし、自分がよりダメージを負っていることを理解する。レッスン後、手や腕に痛みが走る。どうってことないと思い、放置することにした。自分に対する罰としてしか捉えられなくなっているからだと思う。

3回目のレッスンも怒りや悔しさの感情が勝る。今回はただのストレートパンチだけでなく、ハンマー(上から叩き込む)でミットに打ち込む。もちろん自分に対する対する怒りや悔しさの感情が込もっている。本来の目的を忘れてひたすらその感情をこめて打撃を加える。精神が乱れているのか普段を落ち着いているようにみえると言われる自分が存在しないかのように。それを続けた結果、下の写真のようになる。↓

精神の乱れが招いた結果

とまあ本来の目的を忘れて、「不」の感情が精神の乱れを引き起こし、このような結果を招いた。骨折にまでは至らなかったが、まあ単に自分を体を傷つけるだけになってしまった。感情が勝ってしまったことで精神が乱れることなんてここ最近全くなかったが、ただのストレス解消や気晴らしのために通っていたレッスンから起こってしまった。だが、むしろこれだけで済んだだけマシで、自分の精神の乱れに気づくことができたのはプラスだと思う。

数回のレッスンではあるが、自分の状態を振り返るには良かったと思っている。まず自分に対する罰だとして、自分を追い込み、傷つけ、体をボロボロにすることはマイナスでしかない。自分が苦しいだけだから。そして何の助けにもならない。自分に自信を持ちたいのにそんなことをしてもかえって落ち込むだけだということそれを知ることができた。
そしてをもう一つ知れたこととして自分の精神の乱れだ。クラヴマガを初め、護身術は傷つけるためにあるものではない。「最小限にダメージを与えつつ、自分を守る」これが本来の目的であり、それを忘れてはいけないということ。そしてその目的を達成するために必要なこと「精神の統一」、「私情を持ち込まない」この2つだと思う。そしてこの2つはどんなことをするにも重要であると考える。精神が乱れていては何事も真剣に取り込めない。私情を持ち込めば、集中して取り組むことができず、予想もしなかった結果を招く恐れもある。
これからはこの2つを忘れず、クラヴマガのレッスンに取り組むだけでなく、その他のことにも真剣に向き合っていこうと思う。

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