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甲状腺機能低下症ф…3放射線治療後の効果(後期)2

■健忘症(認知機能低下)

「あれ?何しようとしてたんだっけ?」
「何取りに来たんだっけ?」
「あー、何か忘れてる…?」
これが当たり前のように起こる。

だが、会話が特に大変だった。
相手が話している事、音として聞き取れるが、何を言っているのかさっぱり分からなかった。
要は言葉の情報処理がかなり困難だった。
横で知らない言語を話されている状態に近いかもしれない。弾丸でくると尚更…

例えば…
「今朝お味噌汁飲んでさ、最近豆腐とわかめの具材にしているんだけど、次何しようか悩んでて…何がいいと思う?」
と問われたとしよう。
日本語の処理が出来ないから、頭の中でスピードラーニングの様に言葉を脳内で反復でさせたり頭の中で同じ事を言って受け答え出来るように工夫はするものの、出来ない。
結果…
「…頭の中要領多すぎてぐちゃぐちゃになる…何言ってるか分からない…」
「思う?何が?え…?」
の状態になっていた。会話の単語も要点すら全部抜けて、話が分からず…。
「ん?」
と死んだ顔で返すので精一杯。

「○○下さい」と言われても…
「はい!」
「………………?んー、、なんだっけ?」
ってなる事もよくあった。

そして「理解しようとしてる?」
もよく言われた。
理解しようとする以前に何を言っているか分からないレベル何だよなと思いながら、本当に返答に困った。
そして、人と話す事が困難だったので必要時以外、極力話さない様にした。

そして、老人ホームにいる介護士さんとご老人のやり取りでよく見る〈耳元でゆっくり大きな声で話す〉理由がこの経験で分かった。

ただ、不思議と悪口だけはしっかり覚えている。

■トーク

相手の話が聞き取れない困難だけではなく、トークも不自由を生じた。

・言葉が上手く纏まらない。
・呂律が上手く回らない。
・話す速度がゆっくりで声も出しにくい。

といった症状。
要は頭が回っていない状態である。
頭が回っていないから話す事も何も思い浮かばない。話しても呂律が回らないから噛み噛みトーク。そして、速度もゆっくりで声も小さい。
もうエネルギー切れ寸前状態のロボットみたいになっていた。

■無関心、無感情

頭も回ってないので、何事にも興味関心が無くなった。そして心も空っぽに近かった。
だから感情も湧かなかった。
何が面白いのだろう。何が楽しいのだろう。
人の話を聞いても、理解も出来ないから
「………あ、、うん。」
って状態にはなるし、表情を作ることすら出来なかった。しんどいし。
話だけではなく、物を見ても、
「………………これが何?」
「…………ふーん」
って感じになっていた。
興味が無いという言葉すら思い浮かばないくらい無関心だった。

■意識消失寸前

何度か意識を失いかけた事がある。
家、駅、バイト先で立っていると、視界がゆらゆらしてグランっと倒れかけた事がある。
倒れかける時、視界が横船に乗っているかの様な揺れ方をし始める…。
そして倒れそうになる前は身体がフワッと浮く感覚が来る。

倒れたくもないし、倒れて笑われるのも嫌だし、放っておかれるのも嫌だから

「生きる!生きる!生きる!生きる(。ì _ í。)!」
と頭の中で力強く連呼して自我を保っていた。
意識失わない様にこの手段を取っていた。

実はこのやり方、以前生理痛が激しくて、朝から2時間くらい脂汗ダラダラになってのたうち回って嘔吐して頑張ってトイレに行った時に意識を失いかけた時に無意識に行い、倒れずに済んだ。
意識を失うのは怖いので頑張って意識を保とうとしたこの無意識の出来事がここでも役に立った。

ただ、1回、バイト中に目を開けたまま意識が飛んだ。
視線が全然違う所に向いて、ボーッとしていたらしい。
「おいっ!!声聞こえてるか!!!?」
と両肩を掴まれて揺さぶられた事もあった。
意識は戻ったものの、記憶が全然ない…。
「何か喋ってた?」
っていう疑問だけが頭に浮かんでいた。

意識が飛ぶのは自分でも怖いし、他人が見ていても驚くことだったと思う。

効果1、2で記載した症状が数ヶ月続いた。

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