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2022振り返りや今年の抱負など

新年あけましておめでとうございます。
といっても、正月三ヶ日はとうに過ぎて仕事も始めてるし、正月モードも終わり、日常へのリハビリ段階の私です。

年越しは大阪の友人宅でのんびりと、言い方を変えればぐうたらしておりました。
こんな年齢になっても学生時代からの仲良し二人が独身同士で初詣をするとは、想像もしませんでしたが(笑)
どんな歳だろうが、友人がいることはありがたいことです。

せっかく大阪に行くぞということで、中之島美術館に行ってきました!
目的はロートレックです!

ロートレックといえばムーラン・ルージュ。
むかーしパリ土産で、ポスター画のパッケージのお菓子をもらってからその画風が好きだったのですが、最近になって岐阜県美術館でその実物を見ることができました。(今見返すと、ものすごくボリューミーな展覧会だった…)

その後、ご存じ山田五郎さんのYouTubeでもロートレックが紹介されて、「もう一度実物を見たい!!」という思いが募りに募っていたのです。

(見ていない方は是非。五郎さん動画布教活動は怠れない…)

今回の展覧会は近くて遠い大阪。
ちょっと腰が重かったのですが、友人も一緒に行くと乗り気になって、二人で年末の中之島を訪れました。(開館記念のモディリアーニ展以来)
はい、行ってよかったです。

溝端くんの音声ガイドは無料だったので、友人も楽しんでくれたようでした。
そして何より、意外な一言。
「ポスターって、写真じゃないからピンと来ないな。(このころ)写真はまだないの?」
ロートレックなんだから、リトグラフだとかそーゆーもんじゃん、なんていうのは私の(浅〜い知識による)偏った思い込み。
しかし友人にとってのポスターといえば、街中の選挙ポスターや企業・ブランド、アイドルなど。思いつくものは、おおよそ写真のもの。

確かに。
1890年代のポスターと現代におけるそれ。
違っているのは当たり前でも、違ってることに気がつかない自分。
作品を見ることに前のめりすぎて、視点が多角的でないことを思い知らされました。いやぁ、損をしてきたなぁ。
何気ない一言に、大きな気づきをもらいました。

※ちなみに写真技術は1826年に生まれ、1888年には現在の写真フィルムの元となるフィルムがアメリカのコダック社から発売されたそうです。よく考えれば日本では幕末の武士たち(坂本龍馬など)の写真がたくさん残っているし、ロートレック自身もたくさんおもしろ写真を撮影していますよね。それでもポスターサイズにはならないのは印刷技術の問題でしょうか?


まぁとにかく、そんなことを思いながら展覧会を進む。
曲線と色づかい、レタリング。モデルと場面。
ロートレックが好きでしかなかった。


後ろの自転車は、何人乗りなんでしょうか。

なお、こちらの展覧会はこの三連休までですので、お近くの方は是非。


この中之島美術館が2022年の美術館納めとなりました。
昨年は移動制限も緩んで色々な展覧会に行くことができました。
ざっと振り返ると….

2022年2月 名古屋市美術館
「ゴッホ展-響き合う魂 へレーネとフィンセント」
2022年4月 東京都美術館
「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」
2022年5月 パナソニック汐留美術館
「イスラエル美術館所蔵 ピカソ-ひらめきの原点-」
2022年6月 中之島美術館
「モディリアーニ 愛と創作に捧げた35年」
2022年7月 名古屋市博物館
「スヌーピーミュージアム展」
2022年7月 名古屋市美術館
「ボテロ展 ふくよかな魔法」
2022年10月 国立西洋美術館
「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクリューン美術館展」
2022年10月 東京都美術館
「展覧会 岡本太郎」
2022年12月 中之島美術館
「ロートレックとミュシャ パリ時代の10年」

書き出してみると、今までの人生分を取り戻すかのように、西へ東へ行ったことがわかりますね。交通費も随分かかっているように思います。
新年に、1年分の自分の活動を振り返って、思うことがありました。
このまま見るだけで、本当にいいか?

作品をただ見ているだけだった自分に気がつき、疑問が湧いてきたのです。
美術鑑賞って思っていた以上に楽しいし、いろんな知識を得られる。
でも、その楽しいだけをずっと続けて行くのかな。

今年はこの疑問に向き合う1年になりそうです。
柄にもなく、真剣ですね(笑)
実りある2023年にしたいと思う、三連休初日ののりおでした。

皆様にも幸多き一年になりますように。
今年もよろしくお願いします。

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