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2019年末に届いた、嬉しい2つのニュース

2019年のクリスマス〜年末にかけて
UMUMアトリエの参加者さんから嬉しいニュースが2つも届きました。
2019年のしめくくりnoteに、そのことを書きたいと思います。

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UMUMアトリエで大事にしていること

UMUMアトリエは「自分の感性で、自由に美術表現する」場所。

"アートは絵がうまくないと..."
"絵を描く才能がない"
そんな固定観念をもっているおとなの方はたくさんいます。

こどもたちだけじゃなく、そんなおとなの方にこそ
1人1人のもっている(そしてみんなちがう)感性の赴くままに
自分らしく表現できる場があれば
もっと心が健やかになるのでは
という思いから始めた場です。

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宮澤さんジャングル

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アトリエでは描画、現代アート(レディメイド)、タイポグラフィ、モノクロ、デザイングループワーク、絵画表現技法、彫刻などなど毎回さまざまなテーマをもとに
美術史やアーティストのこれまでの挑戦を紹介しつつ、作品制作と鑑賞会を行っています。

美術が苦手だという方も
美術が好きだけど挑戦する機会がなかった方も
アーティストの方も
これまで250名以上の方が参加してくださり
みなさんそれぞれの感性の発露によって
表現を楽しみ、自分を認め
鑑賞会では他者の表現を受け入れ
心地よいコミュニケーションが生まれる時間になっています。


ニュースその1:NYで、作品が!

ひとつめのニュースは、yaya hillsさんから届きました。

yaya hillsさんは長年作品制作を続けている画家。
アーティストしてのモチベーションが非常に高く
表現についてなんでも学びたい!挑戦したい!という姿勢で
世田谷での半年間のアトリエに毎回参加してくださっていました。

それまではモチーフ(描かれるモノや人、風景)を描く、具象的な作品が多かったようですが
UMUMでは感性を使うことを大切に、たくさんの抽象画に挑戦されていました。
yaya hillsさんの描く線は、ご自身のあり方を象徴するように非常に凛としていたのが印象的でした。

世田谷での開催が終了した後も
様々な展覧会に挑戦されていると聞いていたのですが
2019年の夏、ついにニューヨークでの海外展覧会に挑戦することに!
その展覧会に出展するための審査を、抽象画で通過!!
これだけでもすごく嬉しかったのですが
yaya hillsさんの挑戦は続きます。
日本と違い、作品のコンセプトや作者のテーマを言語化する"ステイトメント"の価値が非常に重要視されるアメリカのアートシーン。
「自分とアートの向き合いかたを
1から考え、未来に向かって頑張ります。」
とメッセージをくれた3ヶ月後
ニューヨークの展覧会でyaya hillsさんの作品が売れたそうです!!

初めての海外展示に挑戦し
審査をパスし
さらになかなか販売まで至らない、アメリカのアート市場で売れるなんて!!!

ご本人にインタビューさせていただきました。

絵を20年描いてきました。
個展を10回、公募展も3回経験しましたが、私の中に1つの疑問がありました。
「絵は誰でも描ける」よねって事を大きな声で言えないのは何故?
私は間違ってる?
という疑問。
「絵は美大に行って、日展、二科展に入選するような人の絵が本物だ」
みたいな事が世間の常識だけど、そんな事ないよねと思ってた。

それをUMUMで理論的に実証してもらえた。
ああ、良かった、スッキリした!
これから、思いっきりやれると、思いました。
ただ線を描くだけ、それがなんて素敵なの!
自分の中の何かが湧き上がってくる。
他の人の作品がなんて素敵なの、同じことしてるのに、同じ作品が1つも無い。
これが、アートの真髄だと、嬉しくなりました。
UMUMに、出会えて本当に良かったです。

yaya hillsさんが抽象画で人の心を動かした理由が、ぎゅっとつまった言葉です。


ニュースその2:フリーデザインへ挑戦

ふたつめのニュースは、会社員のYさんから届きました。

Yさんは2018年の9月から現在も、ずーーっと参加し続けてくださっている方。参加し始めたばかりのころ
”もともと何かコツコツ作ることは好きですが、いつも考え過ぎてしまい柔軟な発想に欠けることが悩みの種。もっと自由に表現を楽しめたら、凝り固まった頭をほぐすきっかけになればと思い参加させていただきました。”
と語っていたYさん。

今では制作時間が始まると、手が動き出すのがとっても早い。
多くの方は描き始めの際に、「上手に描かなきゃ」と思う自分と戦ったり「何描いたらいいんだろう?」と内省する時間があるのですが
Yさんはいま、ほとんどそれがないように感じます。
さらに継続している中で、自分がもともともっている趣向や表現の癖を越えようと挑戦してみたり。
ああ、表現することって慣れるんだな、そして挑戦し続けることなんだな、と実感させてもらった方です。

そんなYさんが今年
長年続けているタイルクラフトで、グラスアートコンクールに入賞されました!!!

しかもインタビューをしてみると、自分でデザインを考えるフリーデザインという今までとは違ったアプローチで作品に向き合っていたことがわかりました。

フリーデザインでテーマを表現することに、躊躇なくチャレンジできたこと。
UMUMに参加してきた効果は、まさにコレだと思います。

学生時代、万年美術3。
絵心に至っては絶望的なレベル(苦笑)
そんな私にアートなんて敷居が高い!と思っていたけれど、UMUMで毎回様々なテーマに真剣に向き合うことを通して、テーマを表現する面白さを体感できていたおかげです。
回を重ねるうちに、自分がやりやすいテーマ。
はたまた、ちょっと手こずるテーマ。
その傾向もなんとなくわかってきた気がしたとき、以前から続けているタイルクラフトのコンクールを思い出す。
普段は先生のお手本をもとに製作することが多いタイルクラフト。
UMUMに出会ってなければ、フリーデザインという入口で尻ごみしていたかもしれない。

「空間を彩る」というコンクールのテーマから
自然とイメージがわいてきて、デザインは珍しく早々に決定。
着手してすぐに、タイルで作りこむのは難しいかも…と気づいたけれど、作りやすさよりテーマを表現することを大事にしたくて、締切ギリギリまで修正を繰り返して、なんとか完成!

まさか入賞できるとは想像もしていなかったけれど、コンクールの総評に、
「自分のやりたいことを貫き通したものが選ばれている」とあり、やはりテーマ表現を貫いてよかったと思いました。

また、このコンクール作品を機に、UMUM、タイルクラフト共に色使いがカラフルになってきたという相乗効果も◎
コンクール指定ベースがランプということとテーマから、普段はあまり使わない色鮮やかなガラスタイルに挑戦したことがきっかけになっている気がします。
ジャンルは違っても創作活動は繋がっている!
そう感じられたのも、UMUM効果のおかげです!

「うまい」「へた」とか一切気にせず、
とにかく「正解がない」という解放感。
自分の思うままに臆することなく表現できる安心感。
UMUMのそうした雰囲気があるから、
毎回、テーマと向き合うことに存分に集中でき楽しめる!
その積み重ねで、タイルクラフトでのフリーデザインに挑戦することができたんだと思います^_^!


0からイメージを考え、工程も自分で決める
たくさんの表現が溢れているいま、0→1のクリエイションに挑戦し、作品を完成させ、それがさらに第3者の心に響いて入賞という結果になったのは本当にすごいことだと思います。
Yさんはもう、"柔軟な発想に欠ける"と言えませんw


2つのニュースから思う、大切なこと

先日、well-beingの記事
アートは、自分の時間に目的を持つことと非常に親和性が高いと書きました。
さらにお2人のニュースを聞いて
アートにおける感性の発露は、新たな目的を生み出しやすくする自己承認を育むんだ、と改めて感じました。

自分を認めることが始まりとなって
挑戦して、努力して、自分を認め続けて
それが結果として第3者の心を動かして
作品の購入や、入賞という結果になった。

今回のお2人は第3者の心を揺らす大きな結果を出されていますが
結果を出すことだけではなく
自分を認めることの大切さも同じくらい実感しました。

自分1人で自分を認められるようになるのはなかなか難しい。
そのきっかけとして
様々な感性の方が集まり、健やかに表現できる場を!
2020年も、UMUMアトリエを緊張感をもってつくり続けようと思います!!

yaya hillsさん、Yさん、最高なニュースと貴重なお話を聞かせていただいて本当にありがとうございました。

みなさま、よいお年をお過ごしください。


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