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アラフォー夫婦の働き方改革1、Aちゃん夫婦の場合。続き

昨日に引き続き、夫婦&子供2人、仕事を辞めて移住し、店を始める予定のAちゃん夫婦の話。

ねえ、2人でずっと一緒にいて、上手くいくコツは何?

え、相談てそれ?
もっと何か、自営業になるにあたってやった方がいい事とか、店の経営(聞かれてもアドバイス出来るほどではないけど)、とかさ。そういうのではなくて?

どうやら今まで共働きでお互い忙しく、休みも月に2、3回しか合う事がなかったので、これから日々2人で一緒にお店をやって、同じ家でずっと過ごして行く事が、Aちゃんにとって1番の心配事らしい。

たしかに私達は周りからみたら信じられないくらい一緒にいる。同じ家から店に行き、一日中一緒に働いたら同じ家に帰る。しかもほとんど家で過ごす時間がないので、それぞれの個室は持っていない。

よくそんなに一緒にいられるね、とは度々投げかけられる台詞ではある。

2人のあいだに何かがあれば、いつだって大丈夫。

例えばそれは子育てでもいい。ペットでも良いし、食べ歩きや旅行といった、趣味の類いでも充分。

2人で作った家族、場所、習慣、楽しみ。

2人でそれに夢中になって、時間を費やし、作り上げて、喜怒哀楽をわけあうもの。

縛られているという見方もあるかもしれない。

もしも本当に相手に疲れ果ててそれを2人でやるのが嫌になった時、もう1人でやりたいと思い始めた時、その何かはもうあいだにある何か、ではなくなっているのだ。

Aちゃん夫婦はお互い好きな事を仕事でやってて、それを続けてやっていこうとしている。どんな店になるかはまだわからないけど、2人の得意分野を掛け合わせて、さらに少し街おこしに役立てば、という思いもあるらしい。

喧嘩したり、嫌になることはあるかも知れないけど、あいだにお店があるから大丈夫だよ。しかも真ん中には子供達もいるし。

それにお店をやっていたら、絶対に2人きりなんて事ないよ!とこれは自信を持って言う。

そこに横から夫が。  

俺はさー、とりあえずその日のケンカはその日のうちに終わらせて、寝る前には絶対仲直りしとく、ってだけはやる事にしてる。

な、なんて具体的でシンプルなアドバイス。

そういえばそうかも。全然意識してなかった、ごめん。

それからは3人(Aちゃん、私達夫婦)で、どんな事をやるかああだこうだ盛り上がり、またすぐあおう、と約束して解散した。

考えてみれば、今や親より旦那といる年月の方が長くなってきた。人生の中で子供と一緒に暮らせる時間は、Aちゃんにとってはあと10年ないかもしれない。
親のわがまま、と言う人もいるかもしれない。
だけど子供達といつでも対等に話すAちゃんを見ていると、これは家族の新しい楽しみの始まりなのだろう、と私達も今後の展開にワクワクしている。



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