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向き合った関係になっていないか

「会社を少しでも良い方向に前進させたくて、社長に従業員の気持ちと問題意識を伝えたくて、自分なりに準備して話し合いの場を持ったのだけど、なんだろう、思ってたのと違って、従業員からのリクエストに対する経営陣の回答をお知らせしますみたいな感じになっちゃって、これって失敗だったのかなあ。なんかいちいちうるさい奴だって思われちゃったかもな。」

俺は彼のチャレンジに敬意を込めて喝采を贈りたい。が、俺の喝采では事態は好転しない、残念ながら。

会社と従業員が対立する構図、つまり向き合った関係になっていると、会社が得すれば従業員が損する、従業員が得をすれば会社が損をする、みたいな構造にはまりやすい。いわゆるトレード・オフの関係。

そもそも従業員は会社の一部なのだから利害は一致しているはず。それを頭でわかっていても身体や感情はなかなか飲み込んでくれないもので。

また、こういった場合の「会社」というのは社長個人であったり、数名の意思決定機関(経営陣と呼ばれたりする)であったりを指していることが多い。

社長個人と他の従業員が向き合った関係ではなく、同じ方を向いた、そう、仲間とか共同体とか呼ばれる間柄でいられたらと思うが、では何をどのようにすればそれが実現するだろうかと思案する。

勝手なわがままを主張しているだけならまだしも、彼の「会社を良くしたい」という気持ちを腐らせてしまいたくない。

悩ましい悩ましい悩ましい! 非力な自分が情けない!

世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。