見出し画像

できることを数えよう

Clubhouseで毎朝6時からやってる「10分陽明学」。今朝は孟子の「良知良能」が出てきて、人間にもともと備わった知能について話が展開した。

王陽明先生が言います。「最近の若者は自分が持ってるものを疎かにして自分が持ってないものを追い求めてばかりいる。だからどんなに頑張っても得るものがないまま人生を終える。哀れだねえ」。

ないものねだりは身に覚えがある。もっとお金があったらな、身長があと10センチ高かったらな、広々とした持ち家があったらな、明晰な頭脳があったらな、人徳を備えてたらな、有力者と友だちだったらな。キリがない。

自分が持っていないものを追い求めるならまだしも、持っていないことを言い訳にしていろんなことをあきらめたりする。黙ってあきらめてりゃ可愛いものを、自分を支えるためにあーだこーだと言い訳を垂れ流す。

パラスポーツを観てて、昔は「ハンデを負ったかわいそうな人達がこんなにも頑張ってるのか!」くらいに考えてた。がんばれーって応援する立場というか。

ところがある日気がついた。彼にはたしかに両足がない。が、両足以外の手や背中や腹や腰や首や肩や、なんだったらハートや頭脳は俺なんかより断然優れた動きをしていて、いや、俺と比べてどうこうじゃなくて彼の持っているすべてを発揮してるよなって。

俺はどうだ。俺には両足がある。あるのに活かしきってないじゃないか。それは足だけじゃない。手も頭もハートも、使わな過ぎてカチコチじゃないか。

自分が持っているものや自分にできることって、自分にとって当たり前のことになってるから、何かの拍子になくしたりできなくなったりしないとその存在に気がつくことがないよね。健康とか最たるものだ。

今日は思い出すたびにできることを数えてみようと思う。あなたもぜひ数えてみて。

世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。