2022年に読んだ18冊。それと4冊の紹介。
これだけは、1年で読んだ本だけはふりかえりたい。
だってその本を選んだ理由とか、読んだ場所とか、思ったこととか、
本のふりかえりは「タイトル」以上の思い出をのこすことができるから。
そんなわけで今年読んだ18冊をのこしておきます。
ついでによかった4冊の紹介です。
2022年に読んだ本
彼女たちの場合は
江國さんの文章がすきです。
なんでもない出来事が、やわらかな言葉でていねいにならべられていく感じ。
この小説は、アメリカに住むおんなのことそのいとこが家出同然で旅にでる話。
旅にでたふたりの様子がもちろんメイン。
だけど、でていかれた側の家族の様子も印象的です。
はじめはとり乱していた母親が次第に開きなおるようにおちついたり。
非常事態で人の素がでる、というのはこういうことかなあと思ったりします。
きらきらひかる
またまた江國さん。
これは再読本です。
なんかさ、自分じゃどうしようもない、うす暗い、絶対に外に出しちゃいけないと思うけど、押し留めるにはしんどい感情が腹の底によどむ感覚ってあるじゃないですか。
ない人もいると思うけど(ない方が平和だけど)、とにかくそういう感覚がときどきあるんですよ。
そのどうしようもない感覚が、本の中で言葉にされています。すごいなあ、こんなふうにすくいとれるんだな。
こんな感想を書くと暗い話に思われそうですが、そんなことはない…はず。
美しいものを見に行くツアーひとり参加
年末にすべりこみで読み終わった本。
これは、と思える1冊です。
海外に行ってみたい気持ちはありませんか?
わたしは漠然と、パリに行ってみたいんです。
パリで、ぶらぶらと美術館をめぐっていたい。
この気持ちをいっそう強くしたのは、今年読んだ「美しき愚かものたちのタブロー」です。
パリが舞台の小説。
次々と地名や公園の名前がでてくるけれど、ひとつも景色が浮ばない。
それはなんだかさみしくて、登場人物が歩いた道をわたしもたどりたいなあと思っています。
つまり作品の聖地巡礼。
それはとにかく。
大学時代にもう少し海外行きたかったな〜〜という心残りもあるので、
益田ミリさんの本を読んで「ツアーがあるじゃん」と気づかされました。
全部自分でやらなくても、つれていってくれる。
一気に海外へのハードルを下げてくれた本です。
しない家事
ひっこし先近くの図書館で借りた本。
こういう、写真多めのすてきな生活をとりあげた本がすきです。
なんだろう、あこがれの生活というよりは、
日々のなかでどんなことを考えて、なにを選んで暮らしているのかをのぞけるおもしろさというか。
あんまり代わり映えしないジャンルですが、この本はとくにすきでした。
「しない家事」のタイトルどおり、マキさんの「しない」が明確。
朝には朝の、夜には夜の優先順位があって、順位が低いことはしない。
全部はできないとすっぱり諦めている姿がいさぎよくていいなあと思います。
2022年のまとめ
以上、わたしの18冊でした。
2021年は39冊読んでいたから、かなり数はへっています。
2022年は大学院卒業→入社→研修→ひとり暮らしスタートとドタバタな1年だったので、読んだ数はへるのもあたりまえかなあ。
あとは電車に乗らなくなり、読書タイムがへったのも理由のひとつです。
たくさん読めばいいってわけではないけど、いい本と出会うには出会う本を増やすことも必要だなあと思います。
2023年はもっと本を読む1年にします。
今年もよろしくおねがいします!
たいしたものはお返しできませんが、全力でお礼します!! 読んでくださり、ありがとうございます!