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デザイナー。古着を売る。

男子が色気づき始める思春期。そんな中学2年の頃、アメリカ古着が爆発的に流行し夢中になった。

好きが高じて、デザインの道を一回離れた時に古着の世界にも一度身を置いた。

始めてアメリカ古着を買ったあの日から早28年。

特にアメリカ古着の店に勤めていた20代。稼いだお金を古着に全つっこみするレベルのクレイジーっぷりで、自らの足で探し回り買いまくった。

実家の元自分の部屋が、もう古着の倉庫みたいになっているのだ。

人生折り返しを感じる40歳になる直前の39歳の時。「あの古着の山、どうしよう…」とよく考えるようになった。

捨てる。いや、捨てるにはもったいないにも程がある。普通にウン万円クラスのヴィンテージがゴロゴロしているのに…

もう手を付けるのも怖い状態で放置してきたが、よし!やるぞ!!と一念発起。自分の中でスペシャルな絶対手元に持っておきたい物以外をちょっとずつでも売っていこう!と。

そして最終目標は、自分の住む家にある服達と手元に残した実家にあるスペシャルを持ってきて、すべて統一されたハンガーで、ゆったりスペースを空けて陳列。

服好きの皆さん。もうギュムギュムのパンパンの積み上げまくりでしょ?(決めつけ) 分かる!分かりますよ~!

こ れ が 最 終 目 標 だ(イメージ)

まるでお店で服を見ているような感覚で、日々服を選ぶ。憧れるぜ.…

結構良い物だけになる予定なので、子供の為に少ない資産ではあるが、ある程度の相場価格が出る検索ワードを書いた紙タグをハンガーに付けておこうかな?とかまで思っている。(半分冗談/半分本気)


古着を売る。

古着屋時代の知り合いオーナーさんもいるが、古着で飯を食っていくのは大変だと思う。古着といってもファッションの世界だから、流行に大きく売り上げが左右される。自分もスタッフとしてだが、古着の流行が終わり急激に売り上げが下がっていく経験をした。当時の古着屋オーナーさんで古着屋とは別に仕事に行っている方もいた。私の『古着を売る』は、覚悟を決めて古着を本業にされている方とは全然違う。
※失礼になるといけないと思い、書かせていただきました。


私はただの断捨離だ。


丁度、2年前の1月から販売をスタートさせた。

売ると決めたレベルは、この4ランクの内のメインはBランク。あとはもういらないかな~というAランクを売る方向に決めた。


デザイナー。古着を売る(断捨離)。

しかし本業はデザイン。なんかこれで食ってますという業者感は出したくないと思った。でも魅力ある商品の魅せ方をしたい。という事で色々実践していく中で試しながら、やりすぎずスッキリ魅せるこのスタイルに落ち着いた。

第何次だろう?の古着ブームが来て早数年。今回の古着ブームはちょっと今までと異なり、90's物だったり、昔は売れないドレギュラー扱いだったブランドが注目されて人気が出たり、ファッション全体の流行に乗ってビッグサイズが売れる。しかし、めちゃスリムボディだった20代までに集めた古着達(特にトップス)は小さい(M~L)のが多い。ひと昔前だとゴールデンサイズと言われる一番売れるサイズだったのに..… 不利な状況だ。

しかし、なんだかんだでこの2年、出品した物の90%くらいは売れている。普通に小売業だと仕入れた商材がプロパーで90%売れて消化できるって凄い事で、今の古着ブームのパワーを感じる。今の仕事では、デザインのみならず販売戦略的な部分も担ってやってきたのも効いてる気がする。

特にこの辺は高単価で売れた、所謂ランクAの古着達。

TOP画像の魅せ方を色々模索していた頃


一昨年~去年くらいが人気のピークだったモヘアカーディガン。これはモヘア混だが、アーガイルのGoodデザイン。


昔から定番人気ヴィンテージのU.S.ARMYのチノパン。しかしコイツは一味違う。

1940年代 第二次世界大戦時のU.S.ARMY 米軍実支給品である、Regulation ARMY Officer's Trousers。主に将校が履く特別仕様で圧倒的にタマ数が少ない。おしりのポケットにフラップが付くのが特徴的。

いいね~~


仕事に子育てに家事にと忙しくしているので、月に5~8点程度の出品なもんで、確定申告して納税する程の売り上げではないが、家電なんかのちょっと高い物買ったり、家族で美味いもん食ったり程度のプラス収入でお財布にも嬉しい限り。ちゃんと売り上げ表~利益算出までやって、この2年間楽しみながらやれている。(奥さんが梱包がめっちゃ得意で出荷作業してくれているのがかなり大きい)

洋服や生活用品等の不要品を売却した収入は、所得税の課されない譲渡所得となるため基本的に課税されません。

メルカリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/97/


子供が生まれて最初の3年程度、ガンガン出費がかさみ大変で自分の欲しい物を買うってなかなかできない状況だった時に、夫婦お互いの誕生日はプレゼントではなく、自分の欲しい物を買うという風に変えた。

梱包・出荷を担ってくれている奥さんにも、しっかり還元している(素晴らしい経営手腕!!w)

奥さんが三浦 大知さんのLIVEに行くのを楽しみにしていたので使わせていただきました。
商用利用ではなく家族で楽しむだけなのでどうかお許しください。

今年も〇〇家オンライン事業課特別ボーナス入ってるからぁ~♪(美声)


この2年でおよそ200着弱を売ってきて、価値無し捨てる Cランクはゴミ袋(大)で5袋くらい捨てている。しかし実家古着倉庫(元自分の部屋)は、まだ全然減った感じがしないので、『これ1000着以上は余裕であるんじゃないか.…?』と震えている.…

今のペースでいくと後…


10年はかかる.…ッ!!!!!

理想は程遠いのである。


終わり



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