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「許せない」のトリセツ(2)

続編書く予定は無かったんだけど、これも大事と思ったことを追加しておきます。

▽▽前回の記事はこちら▽▽

「許せねぇ」っていうエネルギーって悪者じゃないにしても、エネルギー消耗がハンパないですよね。
たとえそれが無意識下にあり自覚していなくても、身体はそこにエネルギーを使っている。

私も、自分が全く自覚していなかった「許せない」を発見した時に凄く驚いたし、自覚した瞬間にその威力を感じたものです。


で、なんでこんなにも許せないかって…

自分という存在を大切に扱われなかった
自分の感情や意見を尊重されなかった

と感じたことで生じた「怒り」を消化していないから

なのですよ。


奥深くにある「怒り」を自覚し、その怒りを適切に感じ切って外へ向けて排出しない限りは「許せなさ」は身体の中に残り続けるのだと思う。

そして身体は、その「許せなさ」にエネルギーを与え続ける(つまり、自分としては何故か疲れるとか人間関係が上手く行かないとか、そういう有形無形で現れる)のだとも思う。

補足1* 残り続けること=悪いことではない。自分がどうしたいのかが全て。

補足2* 外へ向けて排出とは、特定の相手に怒り散らかしたり、責めたり、感情をぶつけることを指してる訳ではない。そうでない形もあります^^

五行論で言えば「許せなさ」は木(=仁の心)が弱っている状態と見ます。

「許せない」の対象って、相手そのものだったり、相手の言動であることが多いじゃないですか。ということは、相手にとっての正義(五行:金)が、
自分自身の尊厳(五行:木)を剋している、という流れ。


で、許せなさでいっぱいになってくると、今度は偏った木が過剰になって、土を剋する。

つまり、自己愛が過剰になることで盲目的になる、自分の置かれている状況を全く信頼できず、視野が狭くなる状況に。

自分を信じられないことは他人もまた信じられないので、自分の居場所や拠り所を失ったように感じる。
その結果、変な思想に取り込まれやすかったり、何か偏った意識になってしまったり…。

「許せなさ」が発端となって生じる歪みは、全て五行論で説明できてしまう。
何度も言うけど、これが何千年も前から分かっているだなんて本当に凄いもんだわ……。


じゃあどうすればいいのかと言えば、2パターンから改善できる。


まず1つは、「木」の力を本気で強める。つまり、健全な自己愛を回復すること。
具体的には、許せない許せないと思ってる自分を、ただそのままに認めてあげること。

…と書いたけど、私にとっては結構な難関でした。「認めるってどうすりゃええねん!今まで否定したり責めたりばっかりしてきたから分からん!」って思っていましたから。

だけど、良いカウンセラーさんに出会って分かった。

ただただ「許せないんだね、そうだねそうだね」って自分を見守る。丁寧に時間をかけて、それを繰り返すだけなんです。(ここで急かしたらアカン、逆効果ですw)

そんな自分に対して「なぜ許せないの?」「さっさと許せよ」とか暴力的な思考が邪魔することもあるんだけど、全部全部放置するのがポイントで。

よしよし、許せへんなー、それでええでー

って飽きるまで繰り返し言ってあげる。関西弁でなくてももちろん良いです(笑)

口に出してもいいし、出さなくてもいい。ただじ~っと感じて待ってあげるだけでもいい。ここは個人のお好みで。


で、それが一人でできない場合はさっさと諦めよう。できないのはダメなことじゃない。能力がない訳でもない。
本来は健全な親子関係の中で培われるはずなんだけど、それが無かっただけだから。あなたは何も悪くないのです。

信頼を寄せるカウンセラーやセラピストの力をサポートを受けながら自分に寄り添ってあげると、やっぱりね、全然違います。

この感覚が少しでも掴めるようになると、本当ラクになるのですよ。
私も「そっかぁ、許せなくてもいいのか~」と思えた瞬間に全身の力が抜けたのをよく覚えてる。

健全な自己愛は、そうやって余分な力を抜いてどんな自分も認める力を育んでくれますから^^。



さて次は、「金」の在り方を見直すこと。

五行で言う「金」とは、簡単に言えば正義や約束。
自分が他人や物事に対してコミットしていくこと。その中身は、もちろん人によって違う。

だから、その中身を捉え直すのです。

自分が傷付いた、自分を大切に扱わなかったと感じた相手にとっての「正義」は一体何だったのか。

そして、自分にとって大切にしたい人間関係や物事との付き合い方における「正義」は何なのか。

それを改めて確認し直すのです。
相手の正義を考えるのは、それと比較して自分は何が大事なのかを捉えやすくするため。ただそれだけ。

比較材料にするだけなので、相手に寄り添ったり、相手の状況を推測したりすることは、あまりやらなくていい。

やりすぎると自分からブレるし、特に暴力や暴言といった傷を付けてきた相手を理解してやる必要もないのでね。そこにあなたの優しさを使わんでいいのです。


そうして在り方を捉え直すことで、自分自身の対外的な在り方が定まり、それは体験から得た知恵となります。(=金が水を生じる)

そして、その知恵を実際に使うことで、ますます自分を大切にすることができる(=水から木を生じる)

こんな風に相生の流れが循環します。


…と言うわけで長くなったけど、「許せなさ」も五行の巡りで解決できるんですね。もう、東洋思想バンザイです。最高。(雑なまとめ🤣)

とっても効くので、長い目で見ながらやってみてくださいな💕

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