幸福日和 #049「教えることを考えてみる」
誰にでも「自分だけが知っている」こと
があると思います。
例えば、
大切な一冊の本や
綺麗に文字を書く方法や、
美味しい料理のレシピ、
人との接し方まで。
皆さんだけが「こっそり」と知っていること。
それを近くの人に教えてあげてみてください。
あなたの知っていることが、
誰かの日常を豊かにするかもしれません。
大切なことは、
嫌味にならないように、
押し付けがましくならないように。
相手も「教えられた」と気がつかないくらいに
「自然に教えてあげる」ことを考えてみるんです。
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「教える」という時に、
その目的まできちんと伝えてあげると、
人は不思議とそのものに興味を持つもの。
なのに現代人は真逆のことをしてしまっている気もします。
例えば、その意味を深く考えずに、
表面だけを否定してしまうことすらありますから。
お金を使う意味や素晴らしさを
伝えるべきなのに、
無駄遣いをしてしまうからと、
お金を取り上げてしまう。
好きなこととやるべきことの
折り合いをつけることが大切なのに、
それを伝えずに、勉強させるためにと、
遊ぶことを禁止してしまう。
表面的なことだけ言われても、
人の欲望はそんなに簡単に
抑えられるものではありません。
その先の目的を教えてあげること。
そうすることで、
伝えるべきことがきちんと伝わっていくものです。
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相手に気付かれないくらい自然に、
その目的を教えてあげることを考える。
例えば、
ある一冊の本を読んでもらいたいと思ったら、
それが、今までの歴史の中でどれだけ多くの
人の人生をかえてきたのかを伝えてみる。
けっして「読んで」とは言わないことです。
そうすれば、相手も興味をもって、
自然とあなたの大切にしている一冊を
手にとってくれるかもしれません。
一緒にどこかへ出かけたり、
同じものを一緒に見たりすることも大切。
そういう時にふっと、相手も気がつかないくらいに、
あなたが伝えたいことを教えてあげる。
人は「学ぶ」や「知る」ことにばかりに一生懸命で、
「教える」ことには無関心。
ぜひ、あなたが知る何かを、
自然に相手に伝えるということをしてみてください。
これを繰り返していると、
あなたの想いを伝えるということが
自然にできるようになりますから。
最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。