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幸福日和 #060「数字との向き合い方を変えてみる」

「数字が怖い」

そう感じたことが幾度もあります。

数字はあらゆる曖昧なものを
明確にしてしまう強さがある。

そうした「強さ」に縛られながら
日常で苦しんでしまうことは多々あるものです、、、、。

例えば、
・売り上げの目標額。
・提出するまでの締切日。
・銀行口座の貯金残高。
・残された寿命。
・適齢年齢という考え方

「そんなもの曖昧でいいのに、、、、」
と内心は思うのだけれど、
ぼんやりと放置していたものが
数字に置き替えられてしまうことで、
容赦無く自分に迫ってくるものがある。

でも、考えてみれば数字はあくまでも数字のはず。

尺度の一つに過ぎないのだから「使い方」次第で、
自分に都合のいいように
(前向きに)使ってゆきたいんです。

✳︎ ✳︎ ✳︎ 

実は、僕の身近には
「(前向き)な数字好き」が何人かいて
彼らと一緒に過ごしている中で、
幾度かそんな場面に遭遇してきました。

例えば、一緒に買い物をしていた時のこと。
レジでの支払い時に
「3333円」や「7777円」なんて
数字がきれいに揃うものなら、友人は興奮気味!!
レシートを受け取るだけでは気がおさまらず、
手書きの領収書まで店員に求め、
その縁起の良い数字をお守りにするのだという。

逆に「不吉な数字」がレジに表示されると、
冷静なはずの友人が突然青ざめるんです。
途中で慌てて商品を買い足して(不吉な)合計額を
崩すなんてことを恥ずかしげもなくしてしまう。
僕には到底理解できない行動の数々だけれども、
数字を前向きに日常に取り入れているのだなと。笑


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人の命を支えてゆく
数字の力というものも身近で感じました。

しばらく、入院していた時期があるんです。

当時、僕の隣のベッドの患者さんは文章を書く人でした。
中学校の教員をしていた人で、すでに末期ガン。

「生徒に向けて、ある物語を書こうと思うんです」
「あと30日間で、、。」

彼は僕にそう言いました。

「30日で」と言い切る彼の数字に
何かとてつもない覚悟のようなものを感じたんですね。
僕はその言葉を聞いた一週間後に退院したので、
その物語は無事に綴られたのかどうかはわかりませんが、
彼の中では31日でも32日でもダメだった。

30日で物語を書き切らなければ、
それ以降はないのだと自分で悟っていたのかもしれません。

30日と自分で決めたその数字が、
一日一日を確かに生きるための希望となり
また、指標になっていたようでした。
そうして毎晩、彼はカレンダーに印をつけては
一日を繋いでいた。

世の中には数字に縛られるのではなく、
「数字を活かして」自分を支えている人もいるのだと、
色々なところで感じてきました。

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ちなみに僕にも
「数字ルール」みたいなものはあるんですよ。

それは、
「数字の枠」を作ってしまわないというルール。

例えば、100点満点という枠を作ってしまうと、
どうしても過不足の問題が出てきてしまう。
100点という器があるから、98点や95点では不合格、
満点以外はダメということになる。

それではモチベーションがあがらないし、
たとえ満点をとっても、そこがゴールになってしまって
それ以上は、なかなか向上していかない。

それならば、いっそのこと数字の器を取っ払ってしまえばいい。
小さくてもいいから「積み上げる数字」を
大切にしたいと日頃から考えているんです。

あのイチローさんは
打率よりも「打数」を大切にしてましたが、
「打率」は状況で常に変動してしまうけれど、
「打数」はどんな状況でも毎日必ず積み上がるもの。

そんなことをヒントに、
僕も毎日歩んだだけ、積み上がる数字を意識しています。

数字で自分を苦しめるのではなく、
都合よく数字を自分に活してゆけばいい。

三日坊主のはずの僕が、、、
なんとか「note」の更新を積み上げていけるのも
(前向きな)数字との向き合い方によるものなのかもしれません。

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