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家の買い方は、変化している【コラム】

皆さん、こんにちは。谷崎です。
FREEDOMが手掛ける設計事務所、フリーダムアーキテクツが大切にしていること。
それはお客様一人ひとりの理想の暮らしに合わせた住宅をつくることです。

ありがたいことに、白紙の状態から、自分たちの理想の暮らしをつくっていく、という方針に興味を持っていただく方も、創業以来着実に増えてきています。

その理由の一つとしては、「家を買う」ということに対する意識の変化があったと言えます。

ではそれはどんな変化なのでしょうか。

変化の流れを知ることで、住宅業界を俯瞰してみることが出来るようになっていますので、是非最後まで読んでみて下さい。



住宅業界の歴史


まずは簡単に、住宅取得を取り巻く環境がどのように変化してきたのか、ということを整理していきたいと思います。

2000年代頃までは、住宅を取得する際、すでにある商品の中から選んで買う、というスタイルが一般的でした。そして2000年代以降から現在にかけて、既存の商品ではなく、自分たちのライフスタイルに合わせて家を「つくっていく」という考えが一般的になってきています。

言い換えてみれば、売る側が主体になっていた状況から、買う側が主体の状況へと変化しつつあるのです。

売る側が主体になる、ということ自体は住宅に限ったことではなく、もちろん悪いことではありません。

何か新しい商品がつくられるときは、一人ひとりのユーザーの意見を聞いて、好みに合わせてつくるのではなく、綿密な調査を踏まえ「きっとこんなことが求められているだろう」という想定のもとつくられていきます。

住宅も、例えば「4人家族の多くに当てはまるような間取り」という風にある程度の想定を持ってつくられることが主流でした。

もちろん大方の需要は満たせる一方で、LDKを広く個室を小さめにしたい、洗濯物の外干しはしないのでベランダはいらない、などの細かいオーダーに応えることは難しくなります。

今求められているのは、そのような細かいオーダーにも応えられる、自分なりにカスタムが出来るような住宅がトレンドとなっています。これを読んでいる皆さんも、もし住宅を買うならこうしたい、と考えていることがあるかもしれません。

では、そもそもなぜそのようなトレンドになっているのか。その背景になっているのが、ライフスタイルの多様化です。


ライフスタイルの多様化で変化する需要


一旦住宅業界から離れて、世の中全体のトレンドに目を向けてみます。

人生設計、キャリア選択など幅広い分野において、以前は個性を出すのではなく、一般的とされる画一されたルートに乗っていくことが賢明とされてきました。

しかし今では、一般的、あるいは多数派であることが必ずしも賢明であるとは言えない世の中になっています。つまり個性を考える必要が出てきており、「自分らしさ」ということが様々な場面で求められるようになっているのです。

どのような人生を歩んでいきたいのか、自分らしい人生とは何か、ということを考えていくと、働き方はもちろん、それに伴ってどこに住むのか、どんな家族のあり方が理想なのか、などライフスタイルもおのずと多様化していきます。

多様化するライフスタイルに合わせ、住宅ももっと自分らしくあっていいのではないかという傾向が強くなっていき、さらにデザイン住宅や、中古住宅のリノベーションがメディアで大きく取り上げられるようになったことも相まって、前段でお伝えしたような住宅業界の変化が起きているのです。


自分らしい住宅を実現させるために重要なこと


オーダーに応えられる、カスタムが出来るような住宅がトレンド、というお話を前半にしました。それを実現させるために欠かせないのが設計者の存在です。

自分らしい住宅をつくりたい、と思ったところで、住宅を売る側は細かい要望に合わせてつくる、ということは本来やってきていない流れのため、今まで建ててきたものの中から選んでもらうという形になってしまいます。

また、お客様が住宅をつくる側に直接要望を伝えようとしたとしても、どのような完成系を求めているのか、どのような手順でつくればいいのか、ということが正確に伝えられなければ工事をすることは難しくなります。

そこでお客様と住宅をつくる側の間に入って、お客様の要望を図面に落とし込み、つくる側に伝える設計者の存在が鍵となるのです。

設計者は本来「翻訳家」としての役割を果たすことが求められている、という考えがあるのですが、このようにお客様のニーズを理解して図面という形に翻訳し、つくる側が作業に取り掛かれるようにする、という意味が込められています。

売る側が主体になっていた時代は、つくる側の指示のもと図面を書く、というのが設計者の立場でしたが、買う側が主体になった今は、設計者がいるからこそ住宅が建てられる、というケースも少なくはないはずです。

あなたがもし、家づくりを考えたことがある方ならなんとなくイメージがつくかもしれませんが、現在は前半に話したようなトレンドがあることで、オーダー・カスタマイズが全く出来ない会社の方が少なくなっている、つまり、お客様のニーズをくみ取って図面を作成する設計者がいないと、成り立たないという状況にもなりつつあります。


最後に


住宅業界の変遷、というあまり馴染みのないテーマだったかもしれませんが、このように一つの業界を俯瞰してみることで、働く立場で、あるいは消費者の立場で、皆さんにとって何か新しい発見があればと思います。

そして、これを機に設計事務所フリーダムアーキテクツについて、さらにFREEDOMについて、少しでも興味を持っていただければ嬉しいです。


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