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どこまでもそのままで/ミニエッセイ


わたしの中にあった
「人の役に立ちたい」は
承認欲求からくるものでした。

でも、
本当に自分が満たされていれば
役に立とうとしなくても
自然と勝手に
誰かへの優しさに変わるという
ことに気づいたのです。



ある時、それに気づいてから
まず自分を満たし続けました。


満たすとは
自分の想いと言葉と行動を一致させるということ。


とてもシンプルなことなのに
なんでこんなにも抵抗を感じるの?
想いと言葉は一致しても、行動がちぐはぐなのはなぜ?
違和感を感じるの?
ソワソワするの?
罪悪感が出てくるの?
そんな感情さえも許して受け止めて
ジャッジをせずに淡々と手放して
いつも自分にどんな形であっても寄り添い続けてきました。



するとある時
自然に優しい気持ちでいられる自分と出会いました。


自分に優しい人は人にも優しくいられます。
自分に甘い人は人の失敗も許せます。
自分を大切にしている人は人のことも大切に思えます。


自分を満たし続けたわたしの目の前に広がる世界は
いつの間にか
とても優しい世界に変わっていきました。


でもこれは
優しい世界にしよう!と思っているわけではなくて
自分が満たされているエネルギーが
ただ溢れているだけ。


わたし自身
満たされた人から何かを受け取った時の感覚が
「優しくされた」というよりも「優しさに触れた」
という感じだったからです。


本当は、自分を愛するために
何かをする必要もないのかもしれません。
何かを得ようとか高めようとかもいらないのかもしれません。


私たちが何を選んでも
「人の価値」とは何も関係なくて
それ以上でもそれ以下でもなくて。

どこまでもそのままで。
その時の自分を。







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