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泣けるほどの努力

こんばんは。
僕には妻がいます。
彼女は8歳年下ですが、僕なんかよりずっと精神的に大人です。

僕たちに間には子供が二人おり、今のところ元気に育ってくれています。
妻に限らず、女性は出産を経験すると産後太りを経験される方がいます。
世の男性の中には、「出産する前の妻に早く戻ってほしい」ということで、女性に過度なプレッシャーを与えて、無理やり痩せさせようとする馬鹿野郎もいるようです。

僕個人としては、出産に立ち会い、文字通り「命を懸けて出産した」妻を目の当たりにしました。
よって、「痩せろ」なんて絶対に言いませんし、本人が元気であれば体重なんてどうでもいい、という考え方です。
とにかく妻本人が快適であればそれでいい、と思います。

そんな中で、妻は自発的に痩せようとしています。
オンラインのフィットネス会員に入会し、これまでやったことのないきついトレーニングと食事制限を行い、結果も出てきました。

しかし、大の甘党である妻には、どうしても甘いものを食べたくなる時があります。

そんな時、妻は、
  子供用のイチゴはみがき
で歯を磨き、己の欲望と戦っていました。

そんな妻の姿を見た僕は、涙とほんの少しの笑いがこみ上げてきました。

思わず、「無理せずに少し食べれば?」と言いました。
すると妻は目を瞑り「話しかけないで!!」と僕を一喝しました。
意味が分からなかった僕は、妻におそるおそる、その理由を尋ねました。
妻曰く、「私は全力で、甘みを感じている。できるだけ余計な感覚を使いたくない、よって味覚にすべての神経を集中している、だから話しかけないでほしい」と無言で、一心不乱にイチゴ歯磨きで歯を磨き続けていました。

実は、似たような光景を前にも見たことがあります。

ある日、リビングで妻の後ろ姿を見ました。
ピンっ!背筋が伸びてとても姿勢よく何かを食べていました、よく聞いていると「ぼりぼり」という音が聞こえました。
僕は妻に、何を食べているのか聞くと、妻は目を閉じたまま、
「私は今、全力でポテトチップスを味わっているから、味覚以外の感覚を使うもりはない、話しかけないで。」

ということがありました。
どうも、この「感覚を研ぎ澄ます」的な表現は、鬼滅の刃であったらしいですね。
妻も鬼滅の刃のオマージュだ、と言ってました。

まあ、なんだかんだありましたが、彼女の覚悟は本物だと確信しました。
絶対にダイエットは成功すると思います。

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