他人の幸福を呪っていた私が他人の幸福を祝うようになったのは何故か

心の余裕だと思います(結論)。

汚い話ってか不愉快な話になります。ご注意ください。私は大学時代不登校の時期がありますが、それでもたまには学校に行くわけで、朝からゲロゲロ吐きながらヒーヒー電車に乗って通っていたわけです。そんなことをしていたある日、楽しげに笑い合う女性が前から通り過ぎた瞬間、今でも覚えています、殴りてえ、と思いました。なんだかよくわからない怒りと悲しみと寂しさで、泣きそうになりました。ですが本当に殴った訳ではないです。殴ったならこんな風に呑気にnote出来ないので。あの時踏みとどまって偉いな自分。他人が楽しそうに、幸せそうにしている姿を見て殴りたくなる程心に余裕がありませんでした。ですが踏みとどまれる程の心の余裕と自制心はありました。まあ、それに大学時代は舞台活動をしていて、私は専ら裏方ですが、公演が控えていた、というのもあるかもしれません。多分演劇という大切な大切な、自分にとって本当に大事なものがあったから、踏みとどまることができたのかもしれません。とはいえあの時期は自分の部屋で暗い曲をスピーカーで流して涙を流すような日々で、演劇ももう無理かもなあ、なんて思っていたんですけどね。こんな状態じゃろくに作業もできないし、もう駄目かもな、とか考えていました。ですがそんな思いとは裏腹に公演が迫ってきて、音響スタッフとして作業して、演劇に携わったら、何と言うことはない。むかつくほどに楽しかった。腹が立つほど面白かった。やっぱり演劇がしたくてしたくて、本当に大切なもので、誰にも私の演劇を渡したくないなと、思いました。

そして月日は経ち、今となっては楽しげに笑い合う人を見ても何とも思いません。強いて言えば、楽しそうだなあ、程度です。人生は恥と後悔と失敗だらけですが、今は結構平穏な方なので、心に余裕がありますし、そこまで他人に執着しなくなったのかもしれません。

いやあ、街はイルミネーションで華やかですし、楽しいクリスマスだなあ。イルミネーションをしているお家を見かけるとつい見ちゃって嬉しくなります。良いじゃないですか、クリスマスなんだから。私はというと、まあ家族とのんびり過ごします。友達とはLINEでメリークリスマスと連絡を取り合い、ゲームではお世話になっているフレンドさんたちに贈り物をして、なんだか充実しております。

良いクリスマスの前夜を。そして良いクリスマスを。

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