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道順障害の研究

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脳神経内科の先生に助けられつつ、楽しく和気あいあいと道順障害を研究しています。本マガジンでは、先生とのやり取りを通して学んだこと、実験、日常でのトライ&エラーなど、道順障害を理解…
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記事一覧

[道順障害の研究 #5]医師に相談する前に自分を知る

[道順障害の研究 #5]医師に相談する前に自分を知る

自分の世界から出る準備が必要だった

長く文章の世界で生きてきた私の個人的な所感に過ぎないが、ライターや編集者など文章に関わる仕事をしている人には「疑い深い変わり者」が多いように感じる。この件については完全に持論なので、話半分で聞いていただけたら幸いである。

さて、この「話半分で聞く姿勢」「疑い深い気質」がライターや編集者には求められる。報道する立場にある者が表層的な言動や現象を丸ごと信じ、偏っ

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[道順障害の研究 #4]何科を受診すればよいの?という問題

[道順障害の研究 #4]何科を受診すればよいの?という問題

知識がないとGoogle検索すらできない

当時の私は、病院という場所は血を流していたり/松葉杖を必要としていたり/歩けないほどにふらふらしていたりといった「あきらかな病気やケガ」でなければ受け入れてもらえないと思っていたし、「[#3]医師に相談して良いことなのか」で友人が言ったように、日常生活に支障をきたしている人が訪れる場所(健康診断や付き添いは除く)だと決めつけていた。私自身、過去に仕事のし

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[道順障害の研究 #3]医師に相談して良いことなのか

[道順障害の研究 #3]医師に相談して良いことなのか

リモートワークに救われる

2020年。流行り病で世界中の人々がひきこもりになり、オフィスは一斉にリモートワークに切り替わった。取材もほぼオンラインで実施され、ライターになって以来はじめて気力・体力ともに万全の体制で取材に臨むことができている自分に気が付いた。ストレスに感じていた要素がすべて取り払われたからだ。

ストレスから解放された内容をざっくりと記すと以下のとおり。
※詳細は「<2>方向音痴

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[道順障害の研究 #2]方向音痴で困ること

[道順障害の研究 #2]方向音痴で困ること

「方向音痴でスミマセン」では生きていけなかった

私はCGやVFX等の映像技術、ブロックチェーン、フィンテックといった少々ニッチなテクノロジー領域を専門とするライター/編集者をしている。「外出が苦手。一人で移動したくない」という意に反して、一人で取材先に出向かなければならない仕事だ。取材先は毎回異なり、初めて訪れる場所であることが多い。何度か訪れている取材先であっても、方向感覚に問題がある私にとっ

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[道順障害の研究 #1]なぜこんなに迷うのか

[道順障害の研究 #1]なぜこんなに迷うのか

「方向音痴」と言うにはつらすぎる日々

道を覚えるのが苦手だ。待ち合わせも苦手だ。迷うのがつらいので、いつからか外出が億劫に感じるようになった。私の行動範囲は限定的で、基本的に同じ場所にしか行かない。しかし社会人である以上「ここから出たくありません」「その場所には行けないです」と言うわけにはいかない。リモートワークが実現しいくぶん楽にはなったとはいえ、指定の場所と時間にさっそうと現れ、涼しい顔をし

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