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みんなには何気ない日曜日。だけど僕には特別な日曜日。

彼女と出会ったのは、ある春の日の暖かな日曜日で、その時僕はサークルか何かの打ち上げで近くのコンビニに買い出しに行っていたことを覚えている。

そう、当時の僕はまだ大学生で、大学にほど近い寮に住んでいて、僕と同じように寮に寄生する奴らと何かお祝い事があればとにかく祝い、朝まで呑んだくれていた。

だから彼女と初めて会った時も、おそらくは目も当てられない状況で、僕は横になれる場所さえあればいい、といったような感じでコンビニの棚に寄りかかるようにして背中を凭せ掛けていたんだっけ。

そんな酔い潰れた僕の前に現れた君は、何だか薄い光のベールを纏っているみたいで、首を斜めに傾けるように少し倒した君の姿が十年隔てた今でもひどくはっきりと目に焼き付いている。

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