楽しく働きたいのなら、産業医を雇いなさい。
あなたは、こんなポスターを見たことがあるだろうか?
これは、最近の過重労働に対しての自殺や、メンタル不調に際し、厚生労働省が打ち出した、「働き方改革関連法」のポスターだ。この「働き方改革関連法」は2019年の4月1日から大企業に適応とされる。
なんで、こんな法律が作られたかというと、平成27年に起こったD社での違法残業事件など、あまりにも日本人の働き方や残業に対する姿勢や法整備が曖昧であり、野放図であったからだ。
残業時間が少なるとどうなるか?端的に言えば睡眠時間の減少となる。
僕達が健康に人生を送るためには最低限6時間必要とされる。そしてこの残業8時間という指標は、基本的に食事や通勤時間を差し引いて、6時間カツカツで眠れるぎりぎりの時間とされる。つまりもうただ仕事に行き、家に帰って来て、飯を食って風呂入ったら寝る。これだけを繰り返すのを繰り返すと残業月80時間となる(※1)。
残業時間月100時間はこの生活を超えていく。これほどカツカツに生活して、さらに睡眠時間が5時間しか与えられない。
こんな馬鹿げたような生活が想像できるだろうか。仕事と家との往復生活もここまで行くとまさに地獄だ。こういう人たちの顔はさぞかし死人のそれなのだろう。
しかもD社の残業事件では100時間を越えていてたと訊く。
ここまでいくと、たぶん自分のことは何も考えられなかったのではないだろうか?出来るだけ睡眠を取るように家に着くやすぐに床に就き、起きたらすぐに出社。これだけ残業をしなければならないのだから、任される仕事の量は膨大で、それこそ日中も謀殺されていただろう。これが永遠と毎日続くのだ。
彼女が死を選んだとして、何も誰も非難できない。そうではないだろうか。
僕達は人生を謳歌するために、人生を送っている。そして仕事というのは大半の人にとっては人生の大半を占める事業だ。
働くことで不幸になってはならない。あなたの人生はかけがえのないものだ。取り換えのきかないものだ。
※1 計算では週2日休みでこの計算となっている。
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