センター試験廃止!され、どうなるの?①

2020年にセンター試験が廃止され、新しい試験が導入される。

という話は、小学生を持つ親御さんなら、一度は耳にしたことのある話かもしれません。
どのような背景で、どのような形に変わっていくのか?
改めて平成26年12月に中央教育審議会が発表した資料および平成28年3月31日に高大接続システム改革会議が発表した最終報告を読んでみました!

◎生きる力を学校教育へ導入

まず、既に文部科学省は学校教育の指導要領
「生きる力」=知・徳・体のバランスのとれた力を育む教育。を掲げ、取り組んでいます。
◎豊かな人間性
◎健康・体力
◎確かな学力

いわゆるこれからの「グローバル社会」で生きていくには、暗記して詰め込んで。。。という学びで育つのでは、厳しい!と、策定された「生きる力」。

この生きる力を育むために、新たな教育方針も考えられ、その通過点となる試験もそれを測る形へと変わっていく。という事です。

◎学力の三要素を設定!

また新たに求められる学力に<学力の三要素> を設定しています。

では、その詳細を見てみましょう。

◎基礎的な知識及び力
◎これらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力
◎主体的に学習に取り組む態度

これからの時代は行き先不透明な時代。とし、思考力・判断力・表現力を付けて、どんな時代になっても生き延びてくれ!という姿勢のようです。

◎評価基準は?

そしてこれら評価する際は、
教育の「プロセス」を充実し、重視し、多面的に評価をしていく。とのことです。
これをテストで見極める。とても難しく感じます。どのような試験になるのでしょう。

さらに、

「人が人を選ぶ個別選抜の確立」とうたっています。

高等学校教育で身につけた「生きる力」「確かな学力」をいかに大学教育で発展・向上させ、社会へと送り出していくかという観点から、大学の入り口段階で求められる力を多面的・総合的に評価する。

既存の公平性(一斉試験での点数)についての社会的意識変革し、多様な力を多様な方法で公正に評価する。を確立する必要性。

素晴らしいけれど、公正に評価する仕組みを作るのは至難の技!では・・・

◎では、どのような試験になるのか?

それは・・・・・

現在開発・策定中〜

とはいえ、現状その基準としているのが?

◎パフォーマンス評価
⇨複雑な課題に知識・技能を活用して探究し表現することを求める
◎ルーブリック評価
⇨複雑な課題の達成度を吸う段階に分け、達成度を判断する基準を示す
◎様々な学習の過程や成果の記録等を蓄積して学習状況を把握する

ということです。

そして、、、

知識・技能を単独で評価するのではなく、
それらを活用して、自ら課題を発見し、その解決に向けて探究し、成果等を実現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力を中心に評価する。

年複数回の実施⇨自ら考え、自ら挑戦出来るようにすることを第一義とする。

と。。。

年に1回の寒い冬の1発勝負。で、人生を左右してしまう。
そのようなど根性と運を試されてきた今までの試験とは違い、
本人がどう生きてきたか?をじっくりとアピールできる試験が出来上がるのでしょうか。。。

試験を構築することと同時に新たな教育方針を全うする教員育成にも非常に力が必要になることは間違いないでしょう。
親としてはプロセス重視というなら、教員および日々のカリキュラム作成に更に力を入れて欲しいと感じます。

現在策定中のこの話題は今後も探っていきたいと思います。

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