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喋り続けるエゴとささやく魂

セッションをしていても、親や知人と話していても思うのですが、「自分の魂の道を見つけたい」「魂の望みを知りたい」と言いながら、魂の声を聞くことを拒否してる方が、すーっごく多いです。

ちょっとでも「魂の本音」に近づきそうになると、全力で回避。

話題を変えたり、全然違うことをしゃべりだしたり、理屈を並べて演説モードになったり、誰かの批判を始めたり、どんだけ自分の「本音」を知るのが嫌なんだろうって感じです(笑)。

でも、これはとても普通のことで、多くの人は自分の「魂の声/本音」は知りたくないのかもしれません。

それを知ってしまうと、自分で作ってきた自分像や「世界ってこういうところだ」「人生はこういうものだ」的な信念が粉々に崩れしまうことが多いのでね。

私たちは普段、顕在意識をメインで使って生きていて、顕在意識とはつまり自我=エゴです。

しかし、ハイヤーセルフとつながっているのはエゴ(自我)ではなく魂。そして魂は潜在意識とセット。だから、顕在意識フル回転、脳みそフル稼働で生きていると、人は魂が望んでいることや、魂からのメッセージに気づきにくいのです。

そしてエゴ(自我)は「我こそが自分」であり、「私こそが、私に関するすべての司令官である」と自負しています。

だから、エゴ(自我)の働きが強い人ほど、魂とか、潜在意識とか、エゴからすると「よくわからん頼りないもの」にしゃしゃり出てこられて、司令官たる自分のポジションを奪われるのはめっちゃ恐怖なわけ。
城を追われる感があるわけですよ。

だから、少しでも「魂の本音」に近づきそうになると、あわてて妨害工作をするのです。

やたらと饒舌に自分語りをしていたり、誰かや何かを責めたりそしったりする言葉or気持ちが止まらず、かといって、そうしたところで気持ちが全く落ち着かない時は、いったん黙って深呼吸をして、

「自分はいま、何から目を背けている?」と、ハートに問いかけてみるといいですよ。

私もときどきそういうモードになります。
で、だいたいそういう時は目を背けてるんですよ。歌舞伎町の喧噪のようなエゴの一人語りの奥で、ひっそり静かに微笑みを浮かべながら、私が耳を傾けてくれるのを待っている魂の声から。

その魂の声は、顕在意識と潜在意識が乖離していればいるほど、エゴ的には「ガーーーーーン!」な内容だったりもします。

例えば………
「相手は私が思ってるほど、私のことを考えても意識してもいない。相手のことを考えてイライラするより、自分が楽しいことを考えたらどう?」
「○○さんが羨ましい。いいなー私もあんなふうになりたいなー」
「失敗が怖いからやらないだけで、本当はやりたいよ」とかね。

魂はエゴにとって不都合な真実も遠慮なく呟くので、外向きの自分(顕在意識の自分)を自分自身と思って生きていればいるほど、ショックかもしれません。

でも、自分の中でエゴと魂(顕在意識と潜在意識)が分離していれば、葛藤も大きくなりますから、私は魂の声に耳を傾けて、なるべく自分の中の分離を小さく小さく、どんどん統合していく方がいいと思ってます。

いや、本当にそうよ。
身内の話になりますけど、うちの父とか、今ほんとそれが酷くて。

エゴモードで昔の武勇伝からの若者批判をしてたかと思うと、デジタルが使いこなせないことを指摘されてシューンと内省モードになり、しばらく一人で二階に行ってるなーと思いきや、また戻ってきて、何かの記事の受け売りを披露しながら「やっぱり俺、正しい論」を語り、私に反論されて後から反省メールを送ってくる……と、エゴと魂を、せわしなく行ったり来たり。

やっぱり死が近づいてくると(老年期になると)否応なく顕在意識と潜在意識の統合をすることになるんだなーと、思いながら見てます。

エゴと魂、つまり顕在意識と潜在意識が分離していれば、心は穏やかにならないから、その状態で老年期を迎えるのは、なかなかキツそうですね。
父を見ていると「自分の中の統合、後回しにしちゃだめ!私は着々とやろう」ってホント思います。

で、魂の声を聞くために、まずすべきことは黙ること。
頭の中のおしゃべりをやめる。そして、深い呼吸をしながら、自分の内側に意識を向けます。

たぶん、これだけでも「キツい……」と思う人、多いと思いますよ。
そこでスマホやタブレットを手にしないでいられるかどうかが、第一関門かもしれません!

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