中級者だからこそ悩む フランス語の勉強方法 〜個人レッスン編〜
ひとつ前の投稿で、フランス語の勉強方法〜語学学校編〜を書きましたが、今回は個人レッスン編です。
私はフランス語学習をしてきた中で、個人レッスンも受けてきました。
今までで計4名の方とレッスンを行い、その内1人のフランス人の方とは、数年前から現在も継続してレッスンを受けています。
そんな私が考察する、個人レッスンとの付き合い方を今回は書きたいと思います。
個人レッスンの種類
個人レッスン、いわゆるマンツーマンレッスンは下記の2つに分類できます。
-語学学校で語学学校の先生による、マンツーマンレッスン。
-ネットの外国語個人レッスンサイトで先生を自分で探しだし約束をとりつけ、カフェなどで行うマンツーマンレッスン。
では、この二つのレッスンスタイルのメリット、デメリットは何でしょうか?
<語学学校での個人レッスン>
語学学校が提供している個人レッスンは、1時間あたりのレッスン料が、グループレッスン料金と比較してけっこうお高いです。
その理由は、語学学校は基本グループレッスンを基本として授業を運営しているので、たった1人だけのために、学内の教室1室を占有させ、且つ先生1人分を独占するということは、会社的に正直コスパがあまりよくありませんので、その分料金が必然的に高くなります。
(もちろん他にも細かい理由はありますが、これが一番大きいと思います)
お金に余裕のあるという場合は、語学学校のマンツーレッスンは安心できて手軽なのでおすすめします。
なぜ安心、お手軽かというと、語学学校の先生は、その学校(学校を運営している企業)に属している社員であることがほとんどなので、
どこの誰だか分からない先生に教えてもらうのではない、という安心感が簡単に担保できるからです。
又、社員としての(仕事としての)責任感、先生のモチベーションの高さや、教えるということに普段から長けているということはメリットとなります。
更に、語学学校の場合は、教室の提供の関係から、レッスン時間はこの時間帯で、と指定されていることがあります。その中から自分に合う時間を選択すればよいだけなのもお手軽な理由となります。
つまり、カフェに早めに行って、レッスン用の席取りをして、先生を待ったり、先生と約束の日時の折衝をするという手間が省けるのが語学学校での個人レッスンの良いところです。
それから、語学学校のマンツーマンは、レッスン中にやる教材を学校側から指定される、もしくは渡されるということがけっこうあります。
個人レッスンといえども、実際のところはレッスン自体のオリジナリティやカスタムは自分ではしにくい傾向もあります。
なので語学学校のマンツーマンを選ぶ際には、この点を事前にチェックし、それをデメリットと自分が感じないのであれば、語学学校の個人レッスンを選択するのは大いにありではないかと思います。
<自分で探した先生との個人レッスン>
自分で先生を探す個人レッスンは、ポイントが3つあります。
-先生探し(日時のやりとり含む)
-レッスンの目的
-レッスンの構成作り
この3つすべてを、自分の意思と希望に沿って作り上げることができるのが自分で探した先生との個人レッスンをする最大のメリットです。
中級者であれば、これらを自分でカスタムすることは可能だと思います。
なにより自分仕様にできるというのは、自分のレベルにぴったり沿って学ぶことができるので、自身のフランス語の成長が早いと思います。
ポイント一つ目の「先生探し」ですが、私が利用した先生を探すサイトは
・Hello.Sensei
・Enjoy Lesson
の2サイトです。
(SNSでも探せるかと思いますが、わたしは不慣れなのでこちらでやりました)
どちらも条件を入力すれば、先生を簡単に検索できます。そして、検索条件にもよりますが、多数の先生が候補として出てくるので、それぞれの方のプロフィールを読んだり、目星をつけるまではけっこう時間がかかります。
そして「この先生がいいかも」と思ったら、サイトの会員登録を済ませ、サイトの指示に従い先生のアドレス(連絡先)をゲット→レッスン予約という流れになります。
又、はじめから選択肢を1人に絞るよりかは、なるべく複数名の先生の連絡先をゲットし、お試しレッスンを受けてみて、今後もその方とのレッスンを続けられるかどうかをゆっくり検討していくのがよいと思います。
焦る必要はありません。
このように語学学校に比べると、自分で探す方は、レッスンを継続的に受けられるようになるまでの間に、自分でやらなければならないことが多いです。
でも、先生に連絡する際のメッセージ・文章などは、テンプレが運営側から提供されていることが多く、そこに希望の日付や時間帯などを追加していけばよいだけなので、わたしは特に苦には感じませんでした。
そして、ポイント2つ目。
先生が決まったら、もちろんその方との相性など、人としての要素も重要となりますが、まず自分のレッスンにかける目的をはっきり相手に伝えましょう。
・ただ1時間フランス語で会話をしたいだけ、おしゃべりだけしたい
(いわゆる「勉強」は不要)
・外国人の方との1対1の感じに慣れてみたい、レベルに合うフランス語で話しをしたい
・資格がとりたくて、そのための試験対策、添削、フィードバックがほしい
先生側も、ただの会話・おしゃべりならレッスンとしやってもいいけど、試験対策はちょっとできません、など、申し出があるはずです。よくお互いにすり合わせることは大事です。
事前に予約をする際に、自分のレッスンの目的を伝えて、それをすることが、あなたは可能ですか?ということを、率直に確かめておくことも重要です。
次に、ポイント3つ目。レッスンの構成作りです。
前述の「レッスンの目的」とかぶる部分が多いんですけど、先生は基本あなたの希望に合わせることが多いです。
「今日は、この本についてフランス語で語りたい!」
「今日は文法を習いたい!」
「発音練習を多めにやりたい!」
など、たいていレッスン時間は1時間なので、その60分の中で、自分が何をしたいのか=構成をある程度考えてのぞむと、その1時間を有効利用することができます。
わたしもレッスン前は、毎回1時間をどう構成するかを、それなりに考えてから行っています。(それなりとは=今日のテーマみたいなものを決めておく)
と言っても、会話は生き物なので、自分の構成通りには進まない事もよくあります。(話が脱線して戻ってこれないとか 笑)
とにかくだらだらと1時間が過ぎてしまった、とはならないように構成はある程度考えておきましょう。
そして、最後に、私が実際に受けた個人レッスンでこんな痛い目を見た.. というリアルな悲しい体験談を (笑) 書いて終わりにしようと思います。
こんな先生はやめておこう
下記にあてはまる方を先生とするのはやめておいた方がよいといえます。
「やる気がない」
(小銭稼ぎ感覚で来ていてレッスン中ずっと適当な感じ)
「失礼」
(最低限のリスペクトを感じられない)
「フィードバックが無い」
(自分のフランス語ができているのか、できていないのかが、さっぱり分からない)
こういう方が先生ですと、個人レッスンがダメになりやすいです。
ダメというか、、おそらく継続してその先生にお金を払おうという気持ちは失せてくることになるかと思います。
時間もお金も大切なので、ある程度きちんとした先生だと思える人とレッスンを継続しましょう。
下記は私が痛い目にあったリアル体験談です。
↓↓
先生① フランス人男性、30代前半、カフェで個人レッスン
私はレッスンでやろうと思っていたフランス語のプリントを自分で用意し、そのことについての説明、話をはじめました。
しかし、先生をふと見ると、窓の外をぼーっと見ています。
『あ、聞いてます?』とツッコミたくなる私。
そして事件は起きます。
(その時の実際のやりとりをそのまま書きます)
「うゎ!」と先生突然叫ぶ。
「え、なんですか?」
「おーすげー!!」と無視する先生。
「え、何か起きてます??窓の外に何かあるんですか?!」
「もーテトワ~!!」
「え!テトワ!?」 驚愕する私…
テトワですよ、みなさん。
フランス語でここは書きましょうね。
「Tais-toi !!」 です。
これレッスン中に言っていいんですかね?
いやダメですよね、絶対だめ!笑
この時ですが、窓の外に先生の好きな車種の、とても珍しい車がたまたま通ったようなんです。それで、先生は、うぉースゲぇーじゃん!となっていたようです。
その後、「あ、ごめん。で、何だっけ?」
と言われましたが、いくらまだその当時、わたしが中級にあがったばかりでフランス語レベルが低かったとはいえ、テトワの意味はわかりました。
もちろん、そのレッスン後、連絡をとるのはやめました。
やる気がない先生、失礼な先生は、きっぱりとやめておきましょう。
先生② フランス人女性、20代前半学生、カフェで個人レッスン
ちょっと先生として、若すぎるかな、という懸念はありました。
私の方がかなり年上だったので。でも彼女が日本語が得意ということだったので、色々分からないことをちょっと日本語で聞きたかった私は、トライしてみようかなという気持ちでした。
愛想の感じは良かったのですが、彼女から感じる気配が・・なんというか、、ただの時間つぶしのバイトみたいな。笑
まぁ彼女にとっては、それが事実なんでしょうけど、なんかいやな予感がしました。フィードバックを希望する旨は最初に伝えてありましたが、私の話すフランス語を全流しします。
不安になり「このフランス語大丈夫ですか?合ってます?」と途中聞いてみてもいつでも「うんいいよ、わかるよ」と。
まぁわたしのフランス語が間違っていても、それなりに理解はできてしまうのでしょう、相手はネイティブなので。
しかし、ただ会話をしたいだけならこれでもいいのかもしれないのですが、ちょっとどうしようかな、とわたしは悩みました。
そして、とりあえずもう少しだけ続けてみようかと思い、次の約束をとりつけました。そして約束の日、ドタキャンされます。
まぁまぁ、そういうときもあるよね、急用はしょうがないか。
ということで仕切り直しです。日付をあらためました。
そして、約束の日・・またドタキャンをくらう!
(私も愚かだったなぁ )
若い時って色々だるいんだよね、アルバイトに行くのってね。
って違う!違う! 笑
いくらなんでも二度のドタキャンはありえないので、もうこれで終了としました。
このように先生探しはトライ&エラーがつきものかもしれません。何回かそういうことも起きるかもしれないという意味で、先生の目星は複数人選んでおいて、お試しをするのが本当に大切なことだと言えます。
そして、今の私の個人レッスンの先生。
もうかれこれ2年近く継続してレッスンを受けています。やっと見つけることができた、自分にとって希望に近い形の個人レッスンを提供してくれており、レッスン中も、勤勉さというか、真剣に取り組んでくれているのが伝わってきます。
またこの長い期間一度もドタキャンなどはなく、約束に対してもまじめです。失礼な発言などももちろんなく、フィードバックもしっかりあります。
『こんなにも先生によって、違うのか・・』と思いました、最終的に良い先生に出会えて良かったと思っています。
最後に
最後に個人レッスンを受ける上で最重要なことを言います。必ずこれは守ってください。オンラインではなく、対面レッスンの方向けてです。細かい説明は不要かと思いますので一言だけ。
【絶対に自宅で個人レッスンはやらないでください】
相手の自宅でも、自分の自宅でもどちらもです。
必ずレッスンは、カフェなどの公共性のある場所でやりましょう。
さて。今回も長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。
希望通りの先生は一回ではうまく見つけられないことが多いです。
何度かお試しする、自分の希望レッスンスタイルは相手にしっかり伝えておく、ということは本当に大事なポイントかと思います。
先生を現在お探しの方は、良い先生に恵まれますように。がんばってください。
ではでは、また次回のnoteでお会いしましょう。
À bientôt !!
Eva
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