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【キャリア】メンバーは自分のコピーじゃない〜自分の価値観を押し付けるマネジメントをやめる

こんにちは!今日は『自分の価値観を押し付けるマネジメントスタイルは危ういよな』と思った話をします。

きっかけはVoicyの荒木博行さんの放送

ブックカフェでおなじみの荒木博行さんの放送の中で相談コーナーがあり、とても興味深いことをお話されていました。

相談者の男性は、『仕事中に一人で内省するよう後輩へ指導しているのに、後輩は全然振り返りをしている様子がない。困っている』という趣旨のことをお話されていました。

荒木さんは相談者に共感しつつも『もしかして(相談者さんは)自分のコピーを作ろうとしてない??』とおっしゃっていたのです。

また荒木さんいわく、『後輩の成長を願うのと、自分に都合よく動いてくれるコピーがほしいと思うのは紙一重』とも言っており、ほぼマネジメント経験のない私も『わかるー!!』となってしまいました。

コピーを作る(作らされそうになった)マネジメント経験談

上記に書いたように、私はマネジメント経験こそほぼ無いですが、OJTや多数のマネージャーと接してきて、モヤモヤしていたことの一つが、細かいところまで相手の好みに合わせるように要求されることだったのです。

例えばパワーポイントの資料作成。
一人前に作れるようになったことには過去の先輩方には感謝していますが、『表内の文字の表記を中央揃えにしろ』『成果は赤、ネガティブな点は青で書け』などなど。

今考えてみたら、文字表記の揃え方とか色なんて完全に先輩の趣味の領域ですよね。でも当時の私は自分の考えをきちんと持っていなかったので、先輩の言うことを聞いておこう、となってしまっていたのです。

実際に先輩の言う通りに作っていれば見やすくはなるのですが、所詮先輩のコピーみたいな資料しか出来ないのです。

きっと先輩は、先輩自身と似たようなスキルを持った『優秀な人』を育てたいのだろうな、と途中で気付き、私の本来の強みとか良さを無視されている気分になってしまい、不信感を持つようになってからはなんだかギクシャクしてしまったのを覚えています。

その先輩も一応社内で〇〇賞みたいな賞を取ったことがある方なので、社内での評価は優秀な方です。ここからは私の推測ですが、先輩が私を育成する際、『kashiwaには成長して評価されるようになってほしい』と思っていたのだとは思います。

でも先輩も当時まだ若く、私が成長して評価されるゴールイメージが『先輩自身のようになること』であり、私にあれやこれやと細かいところまで指摘していたのでは、と考えています。

後進の人には優秀になってほしい、と願う反面、相手の細かなところまであれやこれやと口出しするのは危険信号ですね。相手は私達のコピーでも分身でもありません。

自分のコピーを求めるあまり、相手の良さを活かせないような育成では、相手の自己肯定感も下がりかねませんし、信頼感も醸成できないと思います。

人を育てることが、自分のコピーを作ることと同義にならないよう、距離感には気をつけたいものです。

それではまた!



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