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言語習得の利点。多岐にわたる情報に接触する機会を手に入れること。

最近、フランス語の試験を控えているという身なので、フランス語でニュースを読んだり音楽を聴いたりする機会が、わずかではあるが普段より多くなっている。メモがてら日々の所感を書き留めておこう。

自戒の意味も込めて記憶しておかねばならないことは、たった一つだ。それは、「日本語でアクセスできる情報は限りなく限定的であり、そして、そのことにすら自覚的でない場合が大半である」ということ。

ざっと最近読んだ世界のニュースをいくつか挙げてみると、

・ヨーロッパでcovid-19の第二波。フランスは全土で12月1日まで再びロックダウン状態へ。
・イスラム教の預言者の風刺画を生徒に見せたパリの男性教員が、イスラム過激派によって殺害される。
・アフガニスタンの大学に武装集団が侵入し、銃撃によって22人が死亡。
・ コートジボワールで大統領現職が任期を無視し立候補して当選。野党が大統領選挙の1日後に総動員の呼びかけ。
・EUと英国がブリュッセルで貿易関係についての協議を再開。

もちろんこれも、ごくごくわずか一部でしかない。

だが、「日本語でアクセスできる情報は限りなく限定的であり、そして、そのことにすら自覚的でない場合が大半である」ということは自覚できる。

日本では、有名芸能人が交通事故を起こしたことを長尺で報道し、事務所との違約金がどれぐらいかかるのかを自称コメンテーターたちが地上波を使って想像で語り合っている。不倫問題が起これば、日時の詳細や経緯までを明示して出演者が総動員でバッシングする。

一方で、海外の凄惨な事件のあとに国内のニュースを見ながら「日本は平和だな」と呟く。当然だけど、国内政治でも課題は山積みだ。

果たしてこれでいいのだろうか?

もちろん、これも日本の報道のごくごく一部だ。決して日本の報道のレベルを批判したいわけではないのだが、日本で得られる情報や日本語で読める情報でも、その内容は多種多様だ。

われわれに各地の出来事を報道してくれる手段のことを、「媒体(メディア)」と呼ぶ。それだけに、出来事と自分との間の仲介役をどのように取捨選択するかということは途方もなく重要であり、メディアがどのような立場から、どのような効果を狙って報道したのかはもっと考慮されてしかるべきことなのだ。特にニュースは、大なり小なりわれわれの思想までも形作っている。われわれがどのようなイデオロギーを支持するのかを方向づけるメディアのあり方と、その考えの潜む価値観に対して、無知であっていいはずがないだろう。

そういう意味においても、語学学習は自分にとっていつも知識の扉を開いてくれる。自分の場合は政治やニュースというよりも、音楽やアートや文学の分野でいろんな世界を見せてくれたのがフランス語だ。

ちなみにフランス語のニュースサイトはたくさんあるけれど、自分は以下のサイトで情報を得ている。

今日もちゃんと試験勉強せねば。

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