私の00smusic#40
#391 Welcome to the Black Prade by My Chemical Romance
ニュージャージーのバンドの3作目Black Parade。グリーンデイのAmerican Idiotと並ぶ、ゼロ年代における代表的なロックオペラアルバムとして知られている。テーマは生と死、人生の苦悩を表現したなかなか重いテーマですが、それをこんなにキャッチーに、エンタメも盛り込んで伝える衝撃はなかなかなもので、またかつて70年代に行われた先人たちの功績も参考にして、丁寧に作られた狙いもありましたよね。ただ作った方はそのテーマの重さに引きずられて、バンドがその後、疲弊していく流れも生んでしまいましたが。
#392 Nine in the Afternoon by Panic! at the Disco
ラスベガスのポップロックバンドのセカンドPretty. Odd.。デビュー作早々、本国でトリプルプラチナム級のヒットしたものの、早くも方向転換を図って、60's的ポップロックへ接近。作風のノリ的には、パニックでもディスコでもなくなった感があるものの、作品自体は、良質なポップ作になりました。その後、その方面を追及したがったメンバーの一部が脱退したり、そしてまた1人抜けしたりして、最終的に、バンドはポップアイコン的なソロユニットとなって、活動を続けたというのが、またユニークでしたね。
#393 Damned If Do Ya (Damned If I Don't) by All Time Low
メリーランド州バルチモアのポップパンクバンドの3作目Nothing Parsonalから。デビュー当時はまだ高校生バンドで、2作目ですでに注目が集まり始めて、ここで認知が進んだという感じなのかな。お店の試聴機で聴いた記憶があります。この曲なんかは、パワーポップセンスのある楽曲。感覚的にポップパンクとパワーポップの線引きみたいなのはあるとは思いますが、こういうの聴くと、ボーダーレスな感じがしますね。
#394 Lights and Sounds by Yellowcard
フロリダのバンドの5作目タイトルトラック。ポップパンクバンドの彼らに、バイオリニストのメンバーがいることがとてもユニークなところかもしれない。前作でプラチナムヒットを獲得。本作は無邪気なポップパンクから、もう少し幅を広げて、より成熟したロックアルバムへと変化していて、ややシリアスな分、セールスも前作よりは振るわなかったようだけど、個人的には、こっちの方がしっくりくる感じで、好きなアルバム。
#395 All That I've Got by The Used
アメリカ西部ユタ州のポストハードコアバンドの2作目In Love and Death。人気を集め始めたデビュー作当時から、スクリーモ的な激しいパフォーマンスのイメージでしたが、本人たちはあまりエモだと言われることは良く思っていなかったようで。感情が上手く乗ったメロディと歌の印象が強い。
#396 Beast and the Harlot by Avenged Sevenhold
カリフォルニアのメタルバンドの3作目にして、メジャーデビュー作City of Evil。当初、時流に乗ったメタルコアスタイルから始まったキャリアも、この辺りでハードロック/ヘビーメタルに正常進化して、本国でプラチナディスクを獲得するという、なかなかユニークなバンド。最初聴いた時は、こんなクサいメロディ満載にピロピロギターでも、まだアメリカでウケる土壌があるんだ?と、失礼ながら思いました。何だかんだ、こんなちゃんと歌ったメタルアルバム、良いですよねえ。
#397 Scream Aim Fire by Bullet for My Valentine
ウェールズのメタルバンドの2作目タイトルトラック。スラッシュメタルのリフ回しの刺激に、アイアンメイデンのような立ったメロディ、それらを現代的なメタルコアで格好良く和えたような感覚。ファーストアルバムのThe Poisonで、圧倒的な勢いと支持を得たバンドですが、より歌っているセカンドもまたさらに魅力的。
#398 Prayer by Disturbed
シカゴのメタルバンドのセカンドアルバムBelieve。500万枚を売り上げて、いきなり特大ヒットを放ったデビュー作The Sicknessは、ニューメタルの範疇の作風だったものの、本作はそこからの脱却をしつつも、よりメロディックな方向へと変化して、激しくも普通に歌って聴かせてくれている曲調が増えたという感じ。デビュー当時から、オジーなどから絶賛されていたバンドでしたが、流行りのニューメタルなど、いまいちピンと来なかった自分としては、これはめちゃくちゃ良いアルバムに思えたなあ。
#399 M-80 (Explosive Energy Movement) by Papa Roach
カリフォルニアのバンドで、3作目となるLovehatetragedy。ラップメタルな2作目Infestでメジャーデビューして、大ヒットしたわけですが、本作では、ラップボーカル部分が減って、普通に歌う楽曲が増え、歌メロがより入ってくる感じ、持ち前のキャッチーさとカリフォルニアのカラッとした心地好い空気感が良いですね。前作も元気なヒットチューンがあって良いですけど、アルバムとしては、個人的にはこっちの方が好きかな。
#400 Let Down by Dead by Sunrise
Linkin Parkのボーカリスト、チェスター・ベニントンが中心になって集まったバンドの唯一作Out of Ashes。チェスターがリンキンの3作目Minutes to Midnightのために書いた楽曲で、良い感触を感じながらも、バンドのスタイルに合わないと感じたところから、自分で別にバンドを作って、これを発表しようとして出来た作品。これが本当、名作と言いたくなるような良いアルバムで、楽曲も素晴らしいし、ここでのボーカルパフォーマンスは絶品。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?