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今日もいい天気〜♪

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先日の記事にも上げた「宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要」の第一期法要の最終日にあたり、稚児行列が行われたので、子どもたちと参加してきました。
御門主はじめ法要に参勤する僧侶や雅楽隊、稚児含め総勢380人の行列が賑々しく行われました。

稚児参加者の人数も多く、年齢も乳児から小6あたりまで幅広かったので、着替えや化粧の会場は子どもたちの悲鳴や叫び声が飛び交っていました。

ようやく準備ができて正午から雅楽隊を先頭に稚児行列が始まり、私たちは2番目の稚児グループで歩きました。
全国から御門徒の方々が慶讃法要に参加しようと集まってきていましたし、週末の京都ということもあって、偶然に見学が叶った観光客も多数、足を止めて見学していました。

親鸞聖人の木像がある御影堂から阿弥陀堂へ移動し、最後の解散場所となる和敬堂へ移動しようとした時、突然雨雲が広がり、強い風とともに大粒の雨が降り出してきました。
私たちは既に屋内にいたため大きな被害はありませんでしたが、それでも建物間の渡り廊下に雨が吹き込み、靴下が濡れてしまいました。
ちょうど参勤僧侶の方々が外の門から御影堂に向かうあたりの時間帯ということもあり、高価な法衣が濡れてしまった方も多かったのではないでしょうか。
最後発の役稚児の保護者の方に聞くと、雨が強くなってすぐに屋外の行列は打ち切られ、屋内を大急ぎで移動し、屋内の行列に切り替えられたそうです。

結局雨は15分程度で止み、その後は青空も見えていたので、本当に嫌がらせのようなタイミングで降ってきていました。
本山のこの行事の担当の方は、準備して予定どおり始まったにもかかわらず、途中のアクシデントによる変更となり大変だったと思います。
せっかくの苦労や努力に文字通り冷や水を浴びせる出来事でした。

このような出来事があると「悪い天気」という表現を使います。
しかし、雨が降るということは単なる気象の事実に過ぎず、晴れを前提とした行事を組んでいた人にとって「都合が悪い」という意味で「悪い天気」に過ぎません。

これは人間関係にも言えます。
しばしば「いい人」「悪い人」という言い方をしますが、その基準は「(私にとって都合が)いい人」「(私にとって都合が)悪い人」でしかありません。
自分に直接の影響がない場合でも、私に影響がある状況を想定して評価しています。

天気も人も単なる事実が発生しているだけなのですが、「私」の思いだけで評価を下しています。
お釈迦様の誕生日の花まつりの日に、親鸞聖人や阿弥陀如来を前にして、私を含め多くの人が自分の都合で天気を評価してしまった一日でした。

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