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家計診断 #6(家計の健全性:貯蓄率)

ウマいFP山内による勝手に家計診断シリーズ6話です。
これは私個人にではなく掲示板にでている相談内容で、
私だったら、どのようにアドバイスをするかを書くものです。
今回はこちら

前回は単身者の貯蓄率についてですが、今回は子ども二人の4人世帯についての貯蓄率です。みなさんも一緒に考えてみて、ご自分の家計の貯蓄率について一緒に考えてみませんか。

相談内容

※相談者様の情報

4人家族、夫(43歳)で単身赴任中、収入は手取り46万円、
ボーナス手取150万円
妻(38歳)で収入はパートで月6万円
お子様は年中と年少 習い事なし

住宅ローンの残債20年、金利は変動型0.45%でボーナス払いあり。

支出データ
住宅ローン返済 60000円
食費 25000円
日用品 5000円
ガソリン&レジャー 10000円
子供費 10000円(オムツ含)
雑費 10000円
こづかい 夫 70000円 妻10000円
光熱 13000円
通信 7000円(格安スマホ)
学資 40000円(残7年で合計500万)
保険 23000円(掛け捨て 3000円)
幼稚園 15000円(バス含)
貯蓄 160000円

ボーナスのデータ

車の保険 100000円
車検 70000円(一年1代ずつ)
車税金 40000円(軽&乗用車)
固定資産税 80000円
帰省 450000円
ローン返済 200000円
冠婚葬祭 50000円
雑費&予備費 100000円
貯金 400000円

3年前に3600万円の住宅を購入したとのこと。
頭金は諸費用込みで1300万円を支払い、
現在の貯蓄は700万円ある。
3年以内に軽自動車を買い替え、
5年以内に乗用車を250万円で買い替える。

夫が会社で保険に加入していて、5000円天引きされている。
単身赴任の家賃はなし。
おこづかい&食費&光熱費で70000円渡しているとのこと。
質問者様は5万円でやってほしいとのこと。

アドバイス

現状把握をする

①貯蓄率について計算する

手取年収は
 552+150+6(掛け捨て保険分5000円×12ヶ月分も収入にいれる)
=708万円

年間貯蓄は
学資保険と生命保険の貯蓄部分は貯蓄部分になるので、
(16+6)×12+40=304万円

貯蓄率は304÷708=43%となり、
土地のローン返済分も実質貯蓄部分なので50%前後になると思います。

子育て中で配偶者様がパートの場合は
40%を目安にすればいいと、前回お話ししました↓

質問者様はかなり優秀だと思います。

②現在貯蓄とローン返済がいつかの計算する。

現在貯蓄は700万円、車を購入予定は400万円なので、
現在300万円の貯蓄があると見なします。
今回は優秀な家計のため保険の貯蓄部分については考えない。

また、学資保険と生命保険を抜いた分の年間貯蓄は232万円で、
ローン返済額が80万円ほど、残債が2300万円ほどだとすると、

7年ほどで完済が可能です。配偶者様が50歳の時には返済の目処が立ちます。

以前にも記事でいいましたが、

住宅ローンは50歳までに完済するのを目安にして、
50歳~60歳までは、教育費を3~4年、老後資金を6~7年間を目安にして
貯めるようにしてください。

今回のケースでは住宅ローンが終わったら、

次の3年間で教育費の支払いと貯蓄を行います。
ローン返済終了後は年間の貯蓄額が
232+(6×12+20)=324万円となり、3年間で約1000万円、
学資保険500万円分を足すと、1500万円分になります。
二人のお子様の学費がおおよそ賄えると思います。

また、残りの7年間で老後資金の貯蓄を行います。
学資保険は終わっているので、年間48万円が貯蓄に行くので、
(324+48)×7=2604 2604万円の貯蓄ができます。

こちらも老後の資産形成は十分だと思います。


住宅ローンの繰り越し返済はあえてしないで!


以前は住宅ローンは10年後(13年後)に住宅ローン減税が終了したら
返済するのが基本でした。利息を払うのがもったいないですからね。

しかし、近年は金利が下落したので、今回のように0.45%とかなり低いです。実はこの中に団体信用生命保険料が0.3%ほど含まれてると言われています。つまり2/3が保険料で、銀行の利幅が少ないのです。

今回の配偶者様は減税終了が50歳となるので、
その時から10年型の定期保険に入るとすると、
死亡保険金に対して0.5%の保険料を払わないといけません。
(30歳前後では0.1%ほどで済みますが)


そうであれば、繰り越し返済をしないで、0.45%の利息を払い、
保険を利かしながら、
手元のお金を金利0.1%のネット預金等に入れておけば、
差額の0.35%の利息の支払いをするだけで、ローンの残額分を死亡保険金として得る事が出来るのでお得です。

まずは今入っている定期保険が0.35%以上ならそちらの解約の検討をしたほうがいいと思います。


おこづかい


年収が上がるほど付き合い上で使う費用も高くなる傾向があります。
家計優等生のため、
こづかいは大目に見てもいいのではないかのと思いました。
光熱費&おこづかい&食費=7万円

この中のおこづかいは35000円ほどだと思いますが。
家計が健全なのでいいと思います。

インセンティブ方式(報酬型)なんてのもあります。
ご参考までに🙇

その他


マイナス点としては
手取年収700万円オーバーという事は税金を毎年100万円近く払っていると思うので、なんで頭金を入れてしまったのかという事です。仮に頭金が無ければ年間40万円ちかい税金が戻ってくるのですが、26万円以下になってしまいました。団信に入っているならば、頭金がないほうが団信の補償額があがるのでその分生命保険の掛け捨てを捨てればいいので尚更です。

また、住宅ローンを組むときに頭金1300万円、購入金額3900万円、ローンを組む金額が2600万円(年収3年分)と購入予算を低く抑えたのが素晴らしかったです。

【ローン金額は年収2年分が理想】

この本を参照してくださいね^^


一つの家計をみると、いろんなものが浮かんでストーリーが見えます。
本当に勉強になります😊

今日も読んでくれてありがとうございました🐴🙌


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