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「ポイズン」と叫びたくなった2023年10月に出会った本

約5か月ぶりの投稿である。本の感想を綴るにあたっては7か月ぶりのようだ。この半年間、いったい何をしていたのか。今日、久しぶりに会った美容師さんに「夏休みとか何かしました?」って聞かれたけれど、10秒ほど考え込んでまじで何も浮かんでこなかった。何かしていた記憶がない。

帰りの電車でここ半年の自身の記憶と格闘してみたら、『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』にハマり倒し、バスケ日本代表を応援しては比江島選手のセレブレーションを真似し、そして、仕事に忙殺され体調がジェットコースターのように乱高下した記憶がよみがえった。前半は素敵な記憶なのに、間違いなく後半が私の記憶能力を低下させている。

そういえば、友達が結婚式を挙げるというLINEもきた。めでたい。めいっぱいの祝福を君に送ったところ、「私、妊娠もしていて食事に制限があるんだけど、あなたは食べれないものある?妊娠とかしてるかな?」という、たわけた返信が返ってきた。おまえ、それは30代前半結婚2年目で多感な時期を迎える女性に送る言葉じゃないぞ?幸せなのはわかるが、できれば素直な気持ちで祝わせてくれよ。わたしはあなたに会うたびに、きっとこのLINEを思い出すぞ?

こちとらこの社会を生き抜くために、ダイバーシティ&インクルージョンに各種ハラスメント防止、そしてアサーティブコミュニケーションにめちゃくちゃ気をつかう者ぞ?「おめでとう、そして結婚式とダブルで嬉しいご報告ありがとう!大切な時期だと思うのでお身体いたわってね。私は食べれないものはないので大丈夫です!」と100点満点の大人のご返信をした。

などと、意味の分からないことを「厄災ガノン戦・第一形態」「同・第二形態」(「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド サウンドトラック」より)を聞きながらキーボードに叩き込んでいる。同曲を聞くと、戦闘力が上がった気がするので、言いたいことも言えないこんな世の中を生き抜くときにおススメです。

何の話だ。本の話である。

2023年10月に読んだマンガ

SPY×FAMILY 12巻

カピカピのパスタを服につけている管理官(ハンドラー)に共感しかない。一緒にカラオケ行って『POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』を熱唱したい。というか、今まで知らなかったのだけど、この曲って『POISON』っていうタイトルじゃなかったのか。『POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』なのか。「〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」って副題に付けられる人は、だいぶ言いたいこと言えそうな人のような気がする(どうでもいい)。最後はロイド・フォージャー氏が絶対絶命のピンチに陥っておりますが、そこで覚醒したのは……?とても良いところで次巻に続く。

パリピ孔明 15巻

13巻でサマーソニア編がひと段落し、14巻で目標実現のための新たなステップに踏み出す――。そういう展開ありがたい。まだまだ孔明の戦略とマネジメント見ていたいのでね!
そして15巻。単独ライブのコンセプトを決めるにあたり、やっぱり「民草のため」な英子ちゃんはとても素敵。そしてまさかの競馬。次巻、果たしてギゴショクライダーは「みなみ杯」を制することができるのか……!?これ、音楽界のマンガだよね?

かげきしょうじょ!! 14巻

本作はどのページを開いても、美しい絵と心をつかむすぐれた言葉しかないので、本当に感想を書くのが難しい……。それくらい魅力的な作品なので、全人類の必読書にしてはいかがでしょうか(主語がでかい)。
大人の世界は本当に容易にはいかないものです。卒業公演に向けて「コルセットを締めなおす」彼女たちに本気でエールを送るとともに、大人はまじでそれを邪魔してくれるなよ、と心の底から願う所存……。

来世は他人がいい 8巻

ああー!表紙が美麗ですー!儚げな感じが逆にえろいですー!ありがとうございますー!!
表紙に反して内容はくっそ不穏。そしてみんなが待っていた霧島の過去編。怖い、怖すぎる。志向が常人のそれではない。このクソつまんない人生で、自分に尋常じゃない覚悟をもって向き合い、そして強い視線で目をそらさずにいてくれる人がいたら、それは惚れてしまうよなぁと、貧弱な想像力を駆使して思ったりするのである。

オフ会したらとんでもないやつが来た話 4巻

「推し活…命救われる」。
分かる。分かるぞ。分かりみしかない。推し活は本当に命救われる。上記は推しができたことで人生が改善された22歳女子の言葉。私も推し活ボックスあけるだけで、幸福度15%増量する。だから分かる。
私は基本、ソロで行動する民なので、本作に出てくるみなさんのように推しを通した交流はしたことはない。でも、悩みつらい人生において「好きなもの」でつながって幸せを共有することの素敵さを、このマンガを通してめちゃくちゃ体感させていただいている。

放課後ひみつクラブ 1~3巻

『サムライうさぎ』の福島先生の新作!私としたことがノーチェックでございました。3巻まとめて大人買い。
私立ユーカリ学園で放課後ひみつクラブ(学園非公認)に所属する美少女・蟻ケ崎さんと平凡男子・猫田くんが、学園の秘密をこっそり暴いていく物語。蟻ケ崎さんが破天荒かつ独自の価値観に基づいた奇行と、猫田くんがかいがいしくツッコミを入れることにより、学園にまつわる秘密を「ヒミツ・ミッケ!」していく。蟻ケ崎さんがまごうことなき「やべー女子」だが、その天衣無縫の美少女さゆえになんか許されている。
出てくる女の子がうつくしかわいくて、作者の癖を感じる。さすがの一言である。

女刑事と犯人の乙女ゲー転生~目標は攻略対象の中~ 1~2巻

女王候補となり守護聖さまと交流を深めつつ、力を送って大陸を育て自分の生き方と向き合う乙女ゲーム『アンジェリークルミナライズ』のキャラデザインを担当された紗与イチ先生の新作。女子がかわいい!男子はイケメン!目の保養!!
異世界転生×サスペンスという設定も面白く、一緒に転生したと思われる「現実世界の殺人犯」を乙女ゲーを攻略しながら探すというストーリー。主人公・アリス(転生前:儀藤ありさ)が転生先の乙女ゲーム未体験のため、フラグをばったばったと折ったり立てたり、そして“乙女ゲーあるある”に容赦なくツッコミしたりする。同じく転生した同僚の刑事であるポージー(転生前:黒良※転生前は男)と一緒に攻略という名の捜査を行っていて、バディもの感があるのも刑事っぽくてよき。

今日、駅で見た可愛い女の子。 1~2巻

アラサー女子を「絶対に“なつか死”させる」マンガ。駅で見かける可愛い子が、なつかしいものから最新のものまでさまざまな女子グッズを身にまとい、それに対してくたびれ系会社員の亀山正太郎(37歳)がなつかしさとともに解説(心の中で)し、ちょっとした気付きを得るマンガ。
セボンスター!プチコロンペン!365日のバースデーテディ!プロフィール帳!スイマー!サン宝石!リプトン紙パック!セブンティーンアイス!
はわわ~、なつかし~!!しかも今も現役なメーカーさんの多いこと!素晴らしすぎるね?今思えば、女子高生の頃ってまじで無敵だったよな……。
あと、「かわいい」にはボーダーはないんだよなぁ。かわいいは正義だなぁ。

まとめる気のないまとめ

納得いかないことがあったらマンガを読め!推しを押せ!サン宝石のカタログを見よ!ポイズン!以上!

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