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『21世紀の金融政策 大インフレからコロナ危機までの教訓(ベン・バーナンキ著)』を読んで、我が国の失われた20年について考える(福井強のマクロ経済分析レポート vol.7)
『21世紀の金融政策 大インフレからコロナ危機までの教訓』、本書は米連邦準備制度理事会(F R B)の元議長ベン・バーナンキ氏による20世紀初頭から現代に至る米国の金融政策の歴史を俯瞰した上で、21世紀もほぼ4半世紀を経た現在において、中央銀行が直面する課題とその展望について分析した野心的な内容の書です。 バーナンキ氏は2008年から2009年にかけて発生した深刻な金融危機に瀕した世界経済を大胆な金融政策で救った勇気あるセントラル・バンカーとして世に知られています。彼は
カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムにおけるパウエルFR議長の講演について(福井強のマクロ経済分析レポート vol.6)
8月23日に米国ワイオミング州ジャクソンホールで開かれたカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は金融政策についての講演を行い、9月に開催される次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切る意向を示しました。 この講演の中で、議長はCOVID-19による世界的パンデミックがもたらした米国経済の需要・供給サイド両面の変調と、その後のインフレの高進、この事態に対するFRBの金融引き締め政策の成果について説明を行なっていま
「言えないぐらい損してる」「何でこんな上下するの」株価“歴史的乱高下”に投資家から戸惑いの声(8/5 Bar FPOにTVの取材が来た!)
8月5日(月)の日経平均株価は歴史的な大暴落となりました。1987年のブラックマンデー時を超える過去最大の下げ幅となり、一時は4700円以上も値が下がり、先週末と比べて4451円安の3万1458円42銭で取引を終了。 米雇用統計の結果を受け景気減速への警戒感が高まったことで、米国株が大幅安となった流れを引き継ぐ形となり、狼狽売り、ショック売り、パニック売り!まさか1日でこれほど売られるなんて、誰が想像したでしょう。 さっそくBar FPOにも毎日放送さんが取材に来られまし
【無料公開】日本株投資助言サービス「FPO online」の人気コンテンツ「耳より!投資助言」がメチャメチャ面白いから聴いてみて♪
個人投資家の強い味方として大幅にリニューアルし、新たなコンテンツが続々と登場している日本株投資助言サービス「FPO online」ですが、初戦快勝した推奨銘柄を契機に、会員様より高評価を頂いております。(・∀・)! 初めてのストップ高、おめでとうございます(≧ ≦)Ω これからも初心者から中上級クラスの経験者までをカバーする様々なコンテンツで、株式投資のパフォーマンス向上を全力でサポートしていきます! 「FPO online」は、一方通行で相場情報を発信するだけのメディア
1ドル=200円超!日本は趨勢的な円安の時代に突入!?世界銀行の元ポートフォリオマネージャーによるドル円為替レートの超長期展望
7月に入って外国為替市場では、日米の金利差が意識され、ドル円は161円台後半へと上昇。およそ37年半ぶりの高値水準を更新しました。 今月末には、FOMCと日銀金融政策決定会合が同日(7/30・7/31)に開催される予定ですが、FRBの利下げが先送りされることになれば、日米の金利差が縮まらず、円安がさらに加速化していく可能性が指摘されています。 その足元の米国政策金利の動向を踏まえて、この先に考えられるシナリオと投資家が取るべきスタンスについて、国際金融とマクロ経済学に造詣