夫と離婚しても家を売らずにそのまま住み続けるための3つの方法とは
子ども2人との生活は可能か
最近増え続けている住宅ローン相談の1つに離婚相談がある。マイホームを購入して3、4年しか経っていないのですが急に離婚問題となったという相談です。
離婚するのはしかたがないとしてもある程度収入もあるので夫名義の住宅ローンを自分名義にできないか?しかし不安もある。自分名義にした後に本当に自分1人で住宅ローンを払っていけるのだろうか?
こういった相談が絶えず来ているのです。住宅ローンの問題なので銀行にいけばいいのかもしれませんがその後の生活不安は銀行では解決できない。誰に相談したらいいのだろうか、ということで連絡があるのです。
当オフィスはマイホーム購入の住宅ローンも多いですがそれ以外の相談、例えばこういった『事件・事故』での住宅ローン相談ができるのも強みとなっています。
なぜこれができるのかというとやはり1つはサラリーマン時代からローンに携わってもう30年以上になるのでローン審査に精通していることです。審査に通らないと問題は解決できませんからね。
もう1つは住宅ローンのことを通じて各銀行の住宅ローン担当者や司法書士、弁護士などと相談や情報交換ができるからです。こういった問題はFPだけでは解決できないからです。
では離婚するにあたって今の家にそのまま住むにはどうしたらいいのか。その方法としては『住宅ローンを借り換えて夫名義から自分名義にする』が1番難易度が低くリスクも低いです。
この住宅ローンを借り換えることを実現するのは3つ方法があります。今回は実際の相談の現場での住宅ローンの借り換えの話をします。
住宅ローンを妻名義にするには
離婚相談で妻がまず最初にいうのはこの住宅ローン名義を自分にすることはできないか?です。最初は今の住宅ローンを借りている銀行に相談したという方も少なくないです。
しかし反応が良くなかったというか、『無理です』みたいなことを言われて途方に暮れてしまった方もいます。これで妻も『できないかも』と思ってしまったようです。
しかし夫からマイホームを売って住宅ローンをチャラにするからと言われ、どうしたらいいかと深い悩みに入ったという方や親から贈与された土地なので売るなんてダメと両親から言われて板挟みになっていた方もいました。
しかし現実にはこの方法が1番実現可能です。というかこれしかないのです。住宅ローンの借り換えで自分の名義にできないとその他の方法はリスクを残すことになるので買い替えに全力を注ぎます。
住宅ローンを自分の名義にする方法は3つあります。
1、今の銀行で借り換える
住宅ローンを借り換える場合の最初の選択はやはり『今の銀行で借り換える』です。この時に『できない』と言われる場合があります。問題はなぜできないのか、です。
できない理由が今の住宅ローンの支払い状況が悪い場合があります。これ以外ではほとんどの理由が妻の収入が足りない場合がほとんどです。しかし収入は急には上がりません。
それであれば借り換え可能な銀行を探すことになります。ではどこの銀行にすればいいのでしょうか。次はその候補になります。
2、違う銀行で借り換える
違う銀行に借り換える場合には銀行の選択を間違えないようにします。何も考えずに銀行に行くと『今の銀行』と同じことを言われます。できれば事前に銀行に電話してから行くといいです。
なぜなら住宅ローンの審査は銀行によって違うからです。銀行でなく保証会社で審査しているケースが多く、いくらまで審査に通るかは本当に銀行ごとに違い当オフィスはその資料を持っているので通る銀行を案内しています。
何が銀行ごとに違うのかというと審査で使う金利が違います。例えば審査金利と言われるものが3.125%の銀行と1%の銀行では借入可能金額は数百万円と大きく変わります。
3、親から贈与してもらう
もし収入が足りなくてローン残高分の金額が借りれない場合は親からの贈与などで不足分を補う場合もあります。また夫からの支払い、慰謝料なども含む、で補填します。
この場合は不足分は少なければ少ない方がいいのでこの場合にはまずはいくら不足なのかを計算します。今の銀行に相談してみましょう。次に他の銀行でも相談して1番不足が少なく、審査が通る銀行で借り換えします。
仮審査承認が出た後のこと
実際の借り換えは離婚成立後にしかできません。本審査が離婚成立後になるからです。仮審査のハードルが高いために諦めている方、何もしない方、またはできることすら知らない方がいます。
『私名義に本当にできるんだ』
こう言われた妻もかなりいます。仮審査が終わって借り換えができることを確認した後には必ずライフプランを作成するなりしてその後に生活をシミュレーションしてみてください。
養育費をいくらもらえないいのか、年金分割はどうかなどライフプランでの確認で住宅ローンもOK、その後の暮らしも見通しがついた後に実行してください。安心度合いが格段に違います。
妻名義にした結果
離婚という相談で妻の住宅ローン借り換えをアシストしていると本当に大変なことだなと実感します。まずは離婚するかどうかでさんざん悩み苦しみその結果精神的にも苦しむ女性も少なくない。
睡眠薬を服用している妻も多かった。その時に問題になるのが住宅ローンの本審査での団体信用保険の告知の問題です。住宅ローン審査は告知でOKにならないと実行できません。
そう考えるとまずは自分の精神衛生上のことを考えて早めに相談に来てくれると実行確率が上がります。離婚を勧めるわけではありませんが結論は出さないと前に進めません。
離婚というイベントを乗り越えてマイホームの今のままお子様と一緒に過ごしている女性を見ると最初にお会いした時の表情とは全く別の顔になっています。笑顔が違います。
第2の人生を歩み始めて経済的も大変なことが出てきます。その時はすぐに相談に来ます。相談が遅ければ遅いほどかえって状況を悪くすることを学んだからです。
次の幸せもお手伝いしていきます。具体的な実行方法もブログにしてあります。もしよろしければどうぞお読みください
永野FPオフィスの住宅ローン相談
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