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大阪北部地震(1) 予期せぬ直下型

あの地震から数日経ったのだが、地震の揺れの怖さだけでは終わらなそうな事案が出てきたので、記録を付けて公開して行こうと思う。

2018年6月18日月曜日。奇しくも私の誕生日1日前。
私は豊中市でも北の方に住まいがあり、10階建マンションの1階に住居を構えている。

その日、いつも通りの月曜日で、愛犬との早朝散歩を終え、息子のお弁当を作り、9時からは株式相場をチェックしたくて家事を随分早く片付けていった。

高校生の息子はその日の通学が第2集団のスクールバスを利用することになっており、いつもの朝よりも時間的余裕があった。

「そろそろ学校に行きなよ。時間に余裕持って気をつけてな」と息子の出発を即したとき、息子が叫んだ!

「地震!!!!」

おそらく、耳や感覚が鋭いこの子は一瞬の違和感で地震と言ったのだと思う。

「え?なんで?!」と私が言った時には

ガガガガガッッ!!!   「キタッ!!!(南海トラフと思った)」

小刻みだけどパワーのある揺れがどんどん揺れ幅を大きくした気がする。
何もできない。
とにかく目の前のデスクに片手でつかまり、目は息子を探していた。

ここで経験上、横揺れではないとわかった。
例えるなら、巨人がわたしの肩を両手で掴んで脳しんとうを起こさせるような揺さぶりをかけている感じだった。

揺れの中で何もできない状態の時に「ゆれくる」が警報を鳴らした。
(遅い!!じゃ、震源は近いってこと?) 

そのきつい揺れも収まってきたとき、私は素早くソックスとスリッパを履き、学習机の中に避難している息子に「靴を履いて!君の財布やら通帳やら手元に置いときたいものをリュックに入れて担いで!!」「OK!」
靴を履けと言ったのはいつでも外に逃げれるようにするため。そして、揺れの中で廊下の方からガラスの割れる音がしたからだ。
家の中でも地震の後は靴を履くようにと震災経験者にも聞いていた。

「はっ?!?レディは????」
「ママ、レディこっちから来たよ」

愛犬黒ラブレディ(♀)は13歳を超え高齢犬である。まだまだ元気だが、後ろ足が弱って来ている。
地震に驚き怯えたかと心配したが、「なんかあったの?」という落ち着いた感じでベランダから戻って来た。

レディにもいつでも出れるようにリードをつけた。
翁インコのRYO(♀)も20歳と高齢ではあるが、この子も意外にも落ち着いていた。RYOも小型ケージに移した。

部屋の中は何も変わってなかった。
家具が倒れるということもなく、パソコンのディスプレイも揺れでジャンピングして横に置いていた南京錠を下に敷いてしまったぐらいで、倒れることはなかった。

私の身長よりも高い食器棚だが、神戸の震災以降、大型家具には天井との間にストッパーを付けていたので、それがいい仕事をしたのだと思う。

ガラスが割れた音がしたのだが、これは玄関に飾っていた息子の小さいときの写真立てが落ちてガラスが割れたのだ。廊下にガラスが落ちているので、犬が怪我してはいけないとすぐに廊下を掃いた。

一見、我が家の中で悲惨な状況になったのは息子の学習机に並べていた教科書、参考書などがなだれ落ちたことだけで、若干の物のズレはあるものの、いつもと同じ状況に奇跡的な気がしてホッとしていた。

だけど、後々、安堵なんてしていられないことに気づく…


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