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家計簿はつけなくていい。ズボラにお金を貯める、FPの提言

真面目で、お金に対してキッチリしている人ほどつけている家計簿。家計簿使用率は、子育て中の女性が多い印象です。
忙しい日々のなか、子どもが寝静まった後にカリカリと書き込んで、お金の計算をしているママさんもたくさんいるのではないでしょうか。

今回は、そんな家計簿に関する私の意見を書いてみました。

家計簿は、無理につけなくても大丈夫

FPっぽくないことを言いますが、家計簿はつけなくてもいいです。
※『家計簿をつけるのが苦じゃない!』という方は、もちろんそのまま続けましょう!

家計簿が無くても、お金は貯められます。いや、むしろ無いほうが計画的に貯められるかもしれません。

それに、家計簿をつけていると、なんだかネガティブな気持ちが生まれるのは私だけでしょうか。
楽しかった外食や旅行の思い出が「あぁ、今月こんなに使いすぎちゃった」と反省材料に変わり、自分へのご褒美で買ったはずの少しお高めアクセや服も「家計を圧迫しているなぁ…」と悪者になり…。

家計簿をつけると、どうしても節約に意識が向きやすくなり、下記のような構図になります。
×【収入】ー【支出(節約してできるだけ減らす)】=【残りを貯蓄】

実はこの貯め方はFP的には間違いで、正しいのは下記の構図です。
〇【収入】ー【貯蓄(毎月決まった額)】=【残りは自由に支出】
これを無理なく実現する方法が「先取り貯蓄」です。

家計簿をつけずにお金を貯める方法:先取り貯蓄

先取り貯蓄とは、毎月の支出から「余ったお金」を貯めるのではなく、毎月支出する前に「貯めるべきお金」を貯蓄場所に移動させること。いくつかコツがあるので、ご紹介します。

1.管理外で貯蓄する

自分がすぐに使えないところにお金を移動させて貯蓄しましょう。例えば、定期預金や保険の積立、投資信託などです。
反対に「管理内」なのは、財布や銀行の普通預金。財布にお金が入っていると、気付かぬうちに使っちゃいませんか?(少なくとも私はそうです…)自分がすぐに使えるお金に余裕があると多めに使ってしまうのが人間のクセです。
確実に貯めるためには「管理外」がおすすめです。

2.毎月"同日"に"同額"を貯蓄する

毎月「何日」に「〇万円」貯蓄する、と決めましょう。自動振り込みなど、自分が意識して行動しなくても勝手にお金が貯蓄場所に移動するようにしておくとベターです。
例えば、給料日が25日であれば、毎月26日に5万円を貯める、と決めて自動振り込み機能を設定し、貯蓄していきます。5年続けると、300万円貯まります。
これにより、何年後にいくら貯まっているかが明確になり、計画的な貯蓄ができます。

3.金利を意識する

できるだけ金利が高く、安定している貯蓄方法を選びましょう。
日本は銀行で貯めるとほぼ金利がつかないので、要注意。大手銀行の預金金利は普通預金で0.001%、定期預金でも0.002%しかありません。

例えば、500万を30年間運用する場合、
・金利0.001%の銀行預金:元利合計500万1,500円(1,500円しか増えない・・・)
・1.5%の複利運用の金融商品:元利合計781万5401円(280万円強も増える!)

金利を意識して貯蓄方法を選ぶだけで、ここまでの差が出ます。

ストレスフリーに貯金しよう!

家計簿をつけることにストレスが貯まる方は、思い切って家計簿なしで先取り貯蓄に挑戦してみてください。もちろん、家計簿をつけている方にも、先取り貯蓄はおすすめです。
教育資金や老後資金、住宅資金など、いつまでにいくら貯める必要があるのか、そのためにはどんな貯蓄方法が合っているのか・・・自己流では不安なお金のことは、プロに相談するのもおすすめです!

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