紙一重
この日は午前中60分ちょいくらい、格闘技風の何か、まねごとの基本動作の練習をしました。仕事か落ち着けば先生に指導を受けたり、対人練習がしたいですね。5分縄跳びすると息切れがして、休み休みもう5分跳んで。シャドーやって、サンドバッグと語りあって。人と練習しないからゆっくりにしかならない。
https://youtu.be/AyqzSat-KzE?si=bv_wZ0H2-0N2vWt1
日中午後に、アバンセで講演会聴講。
(自分のことにもかかわるので今回お話聞けて良かったと思いました)
夜は、公式の水鷗流の稽古を。
こちらは対人練習も含めて基本的な動作ができました。
第1部 講演
【演題】まさか自分が被害者に ストーカー被害から自分を守るために
【講師】 内澤 旬子(うちざわ じゅんこ)さん (文筆家、イラストレーター)
マッチングアプリでのやり取りから被害までが現代的でした。田舎の男と都会の女性。
男はこう、女はこう、マウントとってくる人物。別れる話からストーカーへ。当初の段階で第三者や相談機関の介入があれば大ごとにならなかったと話されました。
誰かと付き合ってるなど誤解して、その同性同名の他人の家に突入するなどの脅迫。
警察で相談、男が偽名だったり前科あったりが判明。警察から携帯が貸与されるなど対応が。犯人が島に来た段階で逮捕拘留。警察や検察で何度も事情聴取をされる被害者。
当時被害者に専門の巻セラーや支援員が付かなかったので、不安や対応の困難さを感じられたそう。加害者の弁護士にまくしたてられ、執行猶予中だから起訴するなとか。
被害者側の弁護士は起訴したかったが、被害者はまた犯人が逆上したらすぐ刑務所出てきて危険、なので起訴したくない気持ちに。
検察も警察も双方の弁護士も、だれも逆上して憎しみが倍増している加害者を説得できない状況。
カウンセラーがいないことで、被害者の方は重要な判断も間違えたと。
示談になって、被害者は避難と引っ越し、加害者は生活保護でそもそも賠償能力がない。
家畜がいるので遠くには行けず。近隣でこっそり、車もありふれた軽トラに変更。引っ越しでどこに行ったか分からないものもあるそう。労力と時間を取られる苦痛。
当時は誰も助けてくれない、相談できる専門家がいない。恐怖と過度の緊張で判断力低下。示談が成立するまで4か月。
加害者側弁護士がまた連絡を求めてくる、示談の意味がなくなってくる。
起訴しなかったため警察が民事不介入。
加害者がSNSや掲示板でありとあらゆる罵詈雑言。専門の弁護士を探すうちに4か月。そこでレベル弁護士に「この書き込みなら刑事の名誉棄損であげられるレベルです」
警察へ相談。県警サイバーポリスで書き込みの特定できず、専門の弁護士経由で特定、費用が掛かる。
被害者は裁判などの素人なので全くわからない。
多少服役しても出てくる怖さ。(じっさいそういう例も多い)
公判で検察は一度不起訴にしてるから不起訴にしたい。
加害者のこころの妄執の治療と刑罰と同時にと希望するが、当時では不起訴で治療させるか
(犯人の任意)、刑罰だけしかない。改正ストーカー法の数日前だったので、それにも引っかからなかった。
小早川先生の面談20分で、犯人は治療を受ける気になったそう。
実刑1年弱で出所。
ストーカーの更生プログラムは現状無し。任意で個人で私費で受けるのはあります。
加害者が、じぶんはストーカーではない飲酒のせいだと話してることを警察の方から聞くことに。
反省ないし賠償もない、移住した家に住めなくなって、時間や労力も費やした。
不安から解放されたかった、数日違いの改正法が適用されていれば、接近禁止命令もあったかも。
被害の後遺症
対人恐怖・男性恐怖・地域の人にも住所を教えられない・食事も怖い・仕事にも影響・不定期に恐怖や後悔・落ち込みと自己否定。
当時のことを書いた著作を読むと寝込む。
住民票閲覧制限手続きで間違うとパニックに。
著作や発表などでいつも罵倒や揶揄が聞こえるように。
今も通信販売の店をできない。取材や写真は景色の範囲を気にするように。
名刺が作れない。活動のすべてはいまだに戻れてないものが。
被害者側が常に非難されるのでいつも身構えている。
犠牲を出す前の法改正を。桶川とか福岡とかなんか起きないと変わらない法律。
加害者への加療義務化や、つきまとい行為を恋愛だけにしないなど。
被害者カウンセリングの重要性。
避難先も自己負担だった。
ストーカー被害の自助グループがあれば、など。
法改正に向けて、当事者や犯人の調査内容から法律を変えていってほしい。
第2部 トークセッション
【テーマ】ストーカーを生まない、遭わない、遭ってしまったときに何ができるか
【登壇者】内澤 旬子 さん 小早川 明子(こばやかわ あきこ)さん (NPOヒューマニティ理事長)
弁護士も降りるような妄執男、会社に火をつけてから来てねという警察の方、尾行されるとかボディーガード雇うとか小早川さんもつらい体験を。
ゲシュタルトセラピーを自身も体験されていて、その知識や経験から、加害者は弱い人が多いと気づかれた。
加害者は他人に依存している、反応が欲しい。
※ アタッチメント不足、幼少期・少年期の危機や不安(DV家庭・虐待・いじめ・犯罪その他がおおいそう)
拒否をするのではなく、殺したいと思うほど、「苦しいのですね?」という言い換え。
人は言葉でできている。
被害者も加害者も一言で気持ちがひっくり返る。
ストーカーにはグレードがあり、内沢さんの場合の犯人は逮捕されたから行動が抑制された。
中には逮捕されると逆に苛烈になるものもいる。
春日の件も博多の件も鶴見の件も犯人はグレードが高かった。
違いは被害者にはわからないので警察が言ってあげる必要がある。
警告や禁止命令が出てる場合はもうその時点で踏み越えてくるタイプの危険がある。
もう来ないで、や警察を呼びます、が最後の望みをかけている犯人を逆上させる。
その場の危機回避として、話し合いしましょう(話し合いが目的ではなく、危険回避)
ファミレスや、別の日など。そこで警察を手配しておく。
犯人は思い詰めてギリギリ最後の質問みたいに反応を求めてくる。
そこで拒絶したら逆上する
(アメリカの警察のネゴシエイターの技術が必要)
加害者の味方がいないので、気持ちを被害者へ伝える人がいない。
カウンセラーが入ると加害者も態度が変わる。
犯人へ「あなたも苦しいでしょ」と言う人の必要性。
警察も弁護士も言わない。加害者本人の気持ちを聞く人がいない。
思い詰めると苦しいよね、と話して治療へ向かい気持ちにさせる。
お前悪い奴だから、と、命令しても誰も聞かない。
加害者の更生支援は警察には難しい。
加害者を孤立させない。孤立でエスカレートする。
接近禁止命令の後に加害者に何もアクションしないのはおかしい。
犯罪前だとしても、予防したら被害が減る。
治療の義務化を希望。処罰と同時に治療。
刑務所で、薬物や性暴力、飲酒などの更生プログラムはあるが、ストーカーはない。
罪と向き合う、治療をするべき。
刑務所内でストーカーは地位が低く性犯罪同様に嫌がらせを受ける。
犯人に機序がある。成育歴、根っこにある原因を理解できるように。
ストーカーになりやすい人。
真面目、純愛を信じてる、自分の苦しみは他人のせいである、他罰的思考、○○すべきだというかたさ、自分は特別で罪にならないという感覚。
おおむね、社会的には優秀で、仕事ができたり他者から評価される傾向。
センサーが敏感、不安なので相手のこころに敏感、
幼少期にいじめやDV家庭、虐待や犯罪被害など。アタッチメント不足。
自分を守るための行動がエスカレート。
筆まめで一見魅力的だったり。
2~3か月で本性が見える。
よわさや孤独、人生を信じていない、人に依存、気分がころころ変わる。人に飛びついてハマりやすい。
安全に別れるには? 第3者を入れる。
加害者は自分を受け入れてくれる人を狙い、依存する。
わかれると決めたら、約束はしない。約束を理由にしてくる。
付き合いはじめ3か月は約束しない。愛してるも言わない。
「今は好き」程度にしておく。今後心変わりもあり得ると前振り。
家や会社には別れることを知らせておく。
相手の○○が嫌だから、はいわない。直すからと食い下がってくる。
理由は「つらいから」で、もう二度と会わない、とかは言わない。
2~3日は下手に出てくる。
「つらいです」「無理です」とは言う。
4~5日くらいで、連絡自体がつらいと。
○○さん経由で連絡して、と。完全にシャットダウンすると豹変するので。
犯人に対して、つらいです、と自分の状態を言えない人が多い。
セクハラも似ている。
励ましが苦しいです、と。
相手のほうへ越境しないで、自分の状態を伝える。
自分が苦しいと伝え、相手をどうこうは言わない。
さよならの手紙やメッセージは対策上短く。
私が苦しい、と伝える。相手を説得しようという文はダメ。
長文を書くと好きだと誤解される。
理性で動いていない。
恋愛型ストーカーも憎悪型ストーカーもいる。
弟子にしてくれ、からのストーカーも。
人の防御本能の過剰反応としてのストーカーや攻撃。
人の恋愛本能の過剰反応としてのストーカーや攻撃。
人の依存本能の過剰反応としてのストーカーや攻撃。
ストーカー目線。
警告で反省、女性が引っ越し、行った先の警察が改めて警告したことで逆上したケース。
反省した後にタイミング悪く逮捕になり爆発するケース。
警察以外も誰かが介入しておく必要性。
ビフォーフォロー、アフターフォロー
疾患レベルのストーカー、重い人は5年くらいは平気で追跡してくる。
接近禁止命令を警察が出すのか、外国のように裁判所が出すか。
ストーカーの補助をする闇バイト、居場所を特定するバイトも。
探偵が情報渡すケース。
被害者が警察や検察その他に、何を望んでいいかわからない。
専門用語、示談のこと、被害者だけで判断できない。
DVや犯罪支援の機関団体。
警察・検察・行政・病院・支援団体の連携が必要。
警察や行政がストーカーの重大さを理解していない。
証拠を持ってきてくれと言うが、プリントアウトするにも膨大だった離、一人で対応が難しいことも。
加害者の違う人への再犯率、700人中4人。
行為、にハマる犯人と、人、にハマる犯人と。
ストーカーやめたけど別なものにハマった人は多い。