旅(ハレ)が心身の淀み(ケガレ)を浄化してくれる。
やはり旅は良い。
ぼくは一時期旅ぐらしのようなライフスタイルをしていた。
移動を伴うことで起こるセレンディピティ、エネルギーの高低という第六感的なものが日常で起こることに強く惹かれていた。。
あれは、そして「旅」とはなんなのだろうか。と時々考える。
蓋し、旅は非日常。(ハレ)
日常(ケ)の過程でたまる淀み(ケガレ)を落としてくれる。
僕は移住し、定住するようになった。
普段は適度に色々な場所にいき、ガス抜きをしていた。
だが、この2ヶ月は振り返ると、2ヶ月前ぐらいから仕事のポジションが代わり、激動な日々。
調整ごとや綱渡りなこともあってけっこうストレスフルな状況でもあった。
好きだったサウナにもあんまりいってない。(というか最後に行ったのいつだっけ)
そんな折、訪れた転機は6月30日。
いわきにトークセッションでお招きいただく機会があった。
その時に懐かしき人々との再開を果たす。
一人、演劇作品の映像化をした人と出会う。
「地中の羽化、百億の波の果て」という作品だ。
上映時間10時間超え、まちをバスに乗って巡りながらところどころで場面が転換していく。
体験型ツアーというらしい。
演劇はそんなにみたことないけど、劇場を飛び出すってなんぞ!?と知的好奇心がわいた
Facebookでこちらの映像作品の完成記念上映会をやるのを発見。
仕事が溜まっていることもあってかなり行くか迷ったが、最終的に直感も働き、予約も取れてない段階で飛び出した。(当日連絡でごめんなさい)
これが功を奏した。
僕の日常で溜まったケガレを祓い落とす起点となる。
まずは以前もトークセッションでお招きいただいたゲストハウスFAROへ。
ランチをいただく。スモークサーモンがうまかった。
いわき湯本温泉の、熱々なさはこの湯につかる。
普段家ではシャワーで済ませるし、湯船に浸かる時も、体を伸ばしきれないので快い。
まちなかで排水溝の上を通る時、すごく硫黄の匂いがするんだが、こういう「匂い」を感じることもなくなってたので、なんだかワクワクする。
火照った体で上映会へ行けばそこでも知り合いに会った。
(肝心の上映会は情報量がいろいろと多すぎたので、ここはまた別で書こう)
それからゲストハウスへ。
タクシー屋さん跡地をリノベで作られたところ。
電気/水道工事以外は全部DIYで作ったというから驚き。
「和」な感じや、ところどころに感じる異郷感が楽しい。
そこで出会う人とバックグラウンドの踏み込みの駆け引きを楽しむ。
出会った女性のひとりは多拠点生活サービスADDressのユーザーさんということで、いつかきてくださいね〜なんて。
朝目覚め、のんびり茶をたしなむ。
なんとなく手にとったデザインの本で、こちらのゲストハウスのロゴ(ずっと謎だった)の完成の背景を知り、まじまじと見比べてなるほどねぇ〜と感銘を受ける。
地域食のごはんに舌鼓をうつ。
すりみ、うまし。温泉卵、うまし。
さて、仕事もあるし戻るかと思い、出発。
すると駅に向かう途中、おなじ地域に暮らす人とばったり出会う。
なんでも銭湯経営を学びに、すぐ近くの温泉旅館の社長に話しを聞きに行くんだとのこと。
150mぐらいしか離れてないところで泊まっていたんだと、あまりの偶然に驚きと笑いがこみ上げる。
これがほんの1時間電車で移動するだけでいけるいわきでのことの顛末。
あらためて「移動」と「エネルギー値」、「ハレ」と「ケ」の相関性の高さになにかしらの関係性を感じざるを得ない。
ゲストハウスFAROで拾ったフリペの中にある柿谷徳次郎氏の記事もまた、この度に特別な引き寄せをの意味を付与させてくれた。
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