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『桜の木の下…僕が愛した君へ』

桜の木の下 貴方は笑っていた。
私は驚いて 涙が溢れた。

なぜって…私が愛した貴方は
とても辛く悲しい人生を生きたでしょう?
なのにどうして 笑顔でいるのか。
私は不思議でたまらないの…。

僕が愛した君へ。
確かに僕の人生は 辛く悲しいものだったかもしれない。
でもね。
僕は 僕の人生を 一生懸命に生きたんだ。
その一瞬一瞬 愛を込めて 愛を刻んで。
だから 今の僕にはもう 愛しかないんだよ。
僕自身が愛そのものなんだ。

僕が愛した君は 今…愛を探してるんだね?
僕は知っているよ。側で見ていたから。
君が探しているのは唯一の愛。

僕は知っているよ。
その人がどこにいて 何をしていて
そして いつ出会えるのか。
けれど 僕は伝えてあげられないんだ。
なぜだか分かるだろう?

もし 教えてしまったら 君は その愛しか欲しがらない。
その愛しか受け入れない。

今日この瞬間から 君がその人に出会うまで
沢山の人と出会い
沢山の愛を受けて
沢山の愛を与える

この桜の木の上で開く花のように
君という木に 沢山の愛という花を咲かせて欲しいんだ。

君が沢山の花を咲かせた時
君の探しているその人が
あまりの眩しさに
その美しさに
必ず立ち止まって
見つめるから

僕が愛した君へ
僕は今でも君を愛してる
今回は一緒に歩けないけど
ずっと愛を送り続けるよ

君の側でずっと…


風に桜の枝が揺れた
甘い匂い
花びらが
空に舞う

これは貴方…?

たとえ肉体を無くしても
貴方は貴方のまま
分かち合った愛は 永遠だと

私の肩にピンクの花びら
桜の木の下で…

貴方から受け取ったギフト…

ありがとう



この桜の木が美しいのは

そういう事なんだよ


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これは私の前世と今世の…繋がりの物語。

私は今でも彼を愛しています。

このお話は…

また、今度…。







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