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脱「恐れ」:いろんな「リアルな等身大」を応援したい。

FOUR LEAF SOUNDの活動を本格始動するまでに、自分の中で解決されないといけないことがありました。

それは、「恐れから選択をしないこと」。

これって、本当に人生を左右することだよね。。

自分は、バークリー音楽大学という素晴らしい音大に行かせてもらった訳だけど、
「音楽で食べていきたい」とか、全く考えたことがなくて、

ただただ、
「どうしたらもっと良い表現者になれるのか。。」ばかり考えて過ごしてた。

今、日本の音楽シーンで名前を聞く人たちが、何人か同じ時期にバークリーにいたんだけど、

彼らのことを思い出すと、在学中からコネクションを築いたり、
卒業後のことを視野にいれて動いていたな。。と思う。

自分は一体何をやっていたんだ。。

「どうしたら、尊敬するアーティスト達のように表現できるようになるんだろう。。」
そこしか見えてなかった。。

盲目だよね。

なので、ファーストアルバムから10年以上経って、やっと、
「活動を本格始動」なんてことになっちゃったのですが。。

アメリカで20代の全てを過ごして、30歳で日本に帰国。
さぁ、どう生きていくか。。って考える中で、
(ここも、何の準備もなく、ただ無計画に帰ってきただけだったので。。w)
まず自分がしたことは、

「収入源を確保する」でした。

一般的な感覚だと、まぁ妥当な動きなんだと思う。

「音楽で食べていく」ってことに全くこだわりがなかったので、
他のいろんなお仕事にチャレンジしてみた。

今思うと、これがかなり自分を殺してしまった。

他の業種のことも知りたかったし、それなりに面白かったし、
良い経験だったし。。この経験がなかったら、今の自分はない。
(ここまで日本語も丁寧に話せなかったと思う。。)

他の業種を知っているっていう強さもあると思う。

でも、2羽を追う者は。。ってやつで、

「音楽」っていう絶対に揺るがないパッションがあるのに、
中途半端に、他の分野に足を突っ込んで、うまく行くはずがないんだよね。

特に自分は心が不器用だから。。

音楽活動の基盤を整えることが、
1番大事で、1番先に取り組みたいことだったのに、

仕事を探したり、
縁もゆかりもない業種に、頑張って “フィットイン”しようとしてた。

そのうちに、自分の中で、何かが死んでいってしまうのを感じた。

「ジブン」とはほど遠いパーソナリティを演じながら、
「私はここで何をしているんだ?」って思いがずっと心から離れず、

本当に不健康だったと思う。

そういう感じは周りにも伝わっちゃうしね。。

核心をつかず、遠いところでぐるぐるとorbitしてた感じで、

何でかなって今振り返ると、
「恐れ」だったと思う。

全く何の保証もない生き方を選べなかった。

「もう若くないんだし、今のうちに、確実な収入源を確保しておいた方がいい」

あと、 周りのプレシャーもあったと思う。

周りにどう思われるかを気にしていたり、
「こうあって欲しい」っていう周りの期待が、

いつの間にか自分の思いとすり替わってしまってた。

「がっかりさせたら嫌だな」っていう
「恐れ」。


結果、
「本当は~したいけど、そんなの現実的に難しいよね」ってなっていて、

築くべき土台を放ったらかしにして、
周囲に転がる石ころを、一生懸命積み上げようとしていた感じ。

現実と「心」のギャップ、
自分の中途半端さに、

もんもんと思考のサークルにはまってしまって、

どっちつかずに、随分と時間を無駄にしてしまった。

日本に帰国してからのストーリーはこちらでシェアしたけど、

帰国後の始まりが、そもそも自分の「リアル」に忠実でなかったから、
その後ずいぶん長い間、

「何がしたいんだろう」
「どう生きたらいいんだろう」

って、着地点がわからずに、うろうろと迷子になっていた。

その水面下にあったのは、
「恐れ」から選択してしまった、いろんなことの蓄積だったように思う。

それらが自分を縛って、
「これでしょ!」ってことに対して、動けなくなってた。

帰国後の自分に、今、何かを伝えられるとしたら、
「ごちゃごちゃ考えずに、情熱に素直になったらいいんだよ!」かな。。

「恐れ」から人生を選ぶ余裕なんか、本当はないはずだから。。

「リアルな等身大」で生きようと思うと、
いろんな「恐れ」から抜け出さないと難しい。

「恐れ」も「リアルな自分」の一部だけど、
「心の声」に素直に生きようと思うと、「恐れ」は邪魔をする。

自分が「恐れ思考」のサークルから抜け出せたのは、
「リアルな等身大」で生きている人たちの存在が大きかった。

彼らを見る時に、「このままじゃダメだ」と思えた。
心に従う勇気をくれた。

FOUR LEAF SOUNDの存在が、
「自分らしく生きよう」って思ってもらえるような、そういう存在であったらいいなと思う。

FOUR LEAF SOUNDの相棒、Yuki Kanesaka が言ってた。
「1人でたどり着けるところは限られてる。でも誰かとだったら、1人よりも遠くにたどり着けるんだ。」

1人じゃできないことも、誰かとだったらできる。

それぞれの役割で、それぞれの場所で、
思い描くビジョンや夢ってきっとあると思う。

大きいものも、小さいものも、その全てが大切で、
それが実現されていくことが、周りの人の祝福にもなっていく。

とても大切なもの。

でも、日々の生活や忙しさの中で、埋もれていたり、
かき消されていることもあると思う。

遠い昔に諦めてしまったものも、あるかもしれない。

少し曖昧になっているような、
誰かの「〜なれたらいいな」「〜したいな」が、

よりはっきりと形になって現れて欲しい。
その実を一緒に味わいたい。

その一歩が「リアルな等身大」を応援することだと思う。

自分自身の「リアル」が見えてきた時、
おのずと、心が欲しているものも見えてきて、

「リアル」になるほどに、
その道を歩まずにはいられなくなってくるから。。

FOUR LEAF SOUNDに集まってくれる人たちの、

いろんな色をした、
いろんな形の 「リアルな等身大」が、
キラキラしているライブ会場とか、素敵だな。。と思う。

お互いの「リアルな等身大」を励まし合い、楽しみ合えるような、
そういうコミュニティがあったら、

この社会が、もっと生きやすくならないだろうか。。とも思う。


Still A Reality
短期派遣とか日雇い、契約雇用、体力仕事からサービス業まで、いろいろやって、1番向いてないと思ったのは、事務仕事だった。
この曲の歌詞は、その時の経験とか、その時に見た景色から、引っ張ってきてます。

色のない灰色な空間で、自分も無表情になって、周りに合わせて、
でも、「私はまだここにいる」
「自分らしく生きてもいいですか?」って曲です。

余談だけど、
色々やった中で、1番好きだったのはサービス業。接客。
ティッシュ配りも地味に好きだった。どうしたらもらってもらえるか。。の駆け引きが、めっちゃinterestingだった。。
たぶん、人を知ることが好きなんだね。


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