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A子の結婚【式場決定】

A子が
「よつばと同じ式場になるのがイヤ。よつばみたいなのじゃなくて、自分は明るく楽しい式にしたい。」
という気持ちのもとに決めた式場は老舗のホテル。

私が式と披露宴を挙げた会場が、スタッフさんも、料理も雰囲気もすごく良かったので、オススメだよ!と伝えた結果、私の母を通じて返ってきた返答がコレ。

確かに、私が式を挙げてまだ2年くらいだったから、雰囲気変えて別の式場にしたい、というのは女の気持ちとして理解できる。

ただ、「よつばみたいなのじゃなくて」
いる?

というのも、ざっくり言えば、私の披露宴では、私の旦那さんと自分が読んだ手紙などにより、出席者の多くが感動に包まれ、とにかく皆さんから「すごく良い式だった!」と大絶賛とエールを頂いた。
ただそこには『感動させよう!泣かしてみせようホトトギス!』みたいなことがあったわけではなく、結果論。

それをA子には「お涙頂戴の式」みたいに揶揄され、自分はそんなんじゃないのにする!
と、わざわざ宣言してくる辺り、
こんな幸せな場面でまで、よく人を落として自分を良く見せたがるのかと、むしろ感心したくらい。
ある種、得意技レベル!ヤッホー!

もちろんその後は式場についても、その他のことに関しても、こちらからは特に何を言うこともなく、ただ、結婚自体はおめでたいことなので、
入籍をした時点で結婚祝い品を送るなどはしていた

A子チョイスのホテルは新幹線が止まる駅の真ん前で、一昔前まではホテルウェディングを売りにした人気の結婚式場。(競合他社も近くに存在していない時代のこと)

ホテルウェディングで、宴会場がいくつかあるので、1日に何組も同時に結婚式が執り行われるので、花嫁さんがいたるところに出現するという現象が起こる。
それを全く気にしない人には良いのかもしれない。

私も式場探しのときにウエディングフェアに行った場所だったのだけど、
一昔前のバブリーな頃の勢いをなくし、とにかく、安さが一番のウリという印象が強く残った

ちなみにA子の家はとても、お金持ち。
祖父母と同居で住居費や水道光熱費等はすべて年金からひかれる家で暮らし、
A子父は昔『国鉄』と呼ばれていたJR職員。
A子母は同居母が家事育児を率先してやっていた為に、暇潰しのパート生活。
A子に関しては、年に3回ボーナスの支給がある信用金庫で15年くらい働き、貯金を趣味とし、服飾費に関しては妹のB子が購入したものを、自分のものにするという、
ジャイアン的な生活をしていたA子は数千万の貯金があってもおかしくない状態。

でもよく、金持ちほどケチと言われるように(ケチだからお金がたまる説)、お金にシビアな家だったので、そのホテルを選んだ理由にも納得。

よ~く考えよ~
お金は大事だよ~
でも
使い方も大事だよ~

「一生に一度の晴れ舞台」と表現されることもある結婚式で、私はお金の使い方について、A子から学ばせてもらうことになる。。。