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卒業式を終えて 〜その2〜

その2は今年度の担任した2年生(卒業年度)のクラスについて。
前年度からの引き継ぎと、色々な資料を見て『縦と横のつながりの強化』とした。縦とは『担任(私)と学生』横とは『学生同士』である。
縦の関係づくりは個人面談、個別フォロー(特に担任と距離をとっているなぁ、と感じる学生)、就職指導である。出席状況に課題があった学生に対しての指導やフォローに課題が残った。具体的にはコロナ禍において体調不良で欠席する学生に対して、積極的にオンライン面談などを仕掛けられなかったことである。
横の関係づくりは、相互理解、相互承認をするためのプログラムを実施。ところが当初想定していた『横の関係』の評価よりも現状は良くない状況だったので、途中から『お互いの違いを受け入れる』ことや『安心安全なクラスづくり』に修正した。しかし、ホームルームが途中で対面授業からオンライン授業になったことで『安心安全なクラスづくり』については『協働する楽しさ』を経験させることに変更した。つまり、横の関係づくりが上手くいかなかったために、学生間で相互支援関係の構築が上手くいかなかったため、途中から縦の関係づくりを積極的に進めていくようシフトチェンジして、学生個々が担任にSOSを出しやすい関係を作るようにした。
総合的には成功3失敗7で、縦の関係を強化していくことが、業務量を増やす結果になり、業務効率が下がる要因になった。その中でも就職状況が良かったことや、成績不良者を最小限に抑えられたことは一定の成果を出したと言える。
改善点は2点。1つは最初に実施した個別面談で学生視点でのクラス状況を聞き取りをしておけば、より確度の高いクラス状況の把握ができたのだと思う。もう1つはオンライン授業でできるチームビルディングの検討である。今回実施したのが話し合い活動だけになってしまったので、活動の振り返りにおいて仲間との関わりや気持ちの変化について、シェアすることや、別の活動の検討などが必要であったと思う。

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