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インターンシップ体験記【2023年3月】

2023年3月、静岡市女性会館へ5日間インターンシップに来てくれた大学生の体験記です。女性会館主催講座「第19期アイセル女性カレッジ 修了式」「利用者トークサロン」の準備・運営に携わってくれました。

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この度は、インターンとして5日間お世話になりました。
5日間で体験させて頂いたことを記してしていければと思います。

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1日目
2023/03/09

1日目は、女性会館の職員さんから、館内案内・図書コーナーの紹介・
3/11(土)にある「女性カレッジ」の企画説明・
ジェンダーについての現状の説明をして頂きました。

館内案内・図書コーナーの紹介

館内案内・図書コーナーの紹介では、「NPO法人男女共同参画フォーラムしずおか」の活動内容や施設について詳しく紹介して頂きました。
館内には、フィットネスルームや和室、会議や講義に使用可能な集会室など多種多様な設備が揃えられていました。
設備の豊富さが様々なニーズを持った利用者さんを引き付け、活気にあふれた施設づくりに繋がっていると感じました。

図書コーナーでは、他の図書館とは違った女性会館ならではの蔵書や、
たくさんの方に利用して頂くための工夫などについて学びました。

「女性カレッジ」

「女性カレッジ」について、今までの女性会館の活動の変遷とともに紹介して頂きました。
今回私が参加する「女性カレッジ」は、45歳以上の女性を対象に
「もうひと花咲かせるセカンドキャリアデザイン」をテーマに据え
講義や課外活動を行うものです。

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2日目

2023/03/11

「アイセル女性カレッジ修了式」

2日目は、主に19期アイセル女性カレッジ修了式の
準備とお手伝いをさせて頂きました。

修了式では、アイセル女性カレッジ受講者の方々がグループに分かれて行ったボランティア活動について発表をして下さいました。

「もうひと花咲かせるセカンドキャリアデザイン」というテーマのもと、
託児ルームや一時保育支援、フードバンク、コミュニティカフェなどでの
ボランティア活動を通じて、ご自身のセカンドキャリアについて深く考えてらっしゃる様子が伺えました。
また、施設の利用者・子育て経験者としての考えをボランティア活動先に
フィードバックし、より良い地域づくりに貢献しようという意欲を持ち
参加していたことが伝わりました。

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3日目
2023/03/14

3日目は、図書コーナーの業務補助・事務室業務を行いました。
図書コーナーでは、貸出業務や新聞記事のスクラップなどを
主に行いました。

特に新聞のスクラップ作業について、毎日の新聞の中には自分が普段経験するよりはるかに多くのジェンダーに関する事柄が記されていることを知りました。
また、「女性初の」というフレーズを多く目にし、そのフレーズを
なくすために努力していかなければならないと痛感しました。

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4日目

2023/03/15

4日目は、利用者トークサロンのお手伝いと
企画の立案・発表の準備を行いました。

「利用者トークサロン」

2022年度に行われた、「手編みでつながるニットカフェ」の参加者の方々に再び集まって頂き、講座を受講したきっかけなどをお聞きしました。
3回にわたるかぎ針編みの講座を通して、かわいらしいコサージュを完成させるだけでなく、新たな友人関係を構築できた事に
喜びを感じていらっしゃった方が多かったことが印象深かったです。

2日目の「アイセル女性カレッジ」でも同様に感じたことでしたが、
女性会館での講座が、新たな挑戦や人間関係の構築に踏み出すきっかけとなっている場合が多く、このような企画がいかに人に影響を及ぼすか改めて認識することが出来ました。

企画設計・発表

女性会館でのインターンで学んだことを基に、
企画を設計し5日目に発表を行います。
今回私はLGBTQ+について周囲の理解を深めるための企画を立てました。

自身にトランスジェンダーの友人がいることもあり、
性的マイノリティの人々が生きやすい世の中にするためにはどうすれば良いのか興味を持っていたため、題材として選択しました。
女性会館の目指す「性別にこだわらず、誰もが自分らしく幸せに生きることのできる社会」に向けたお手伝いが少しでもできるような企画を考えることが出来ればと思います。

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5日目
2023/03/22

最終日は、企画発表の準備と発表を行いました。
これまでのインターンで一つの企画が多くの人に多大な影響をもたらすことを学び、身が引き締まりました。

ここでは、LGBTQが暮らしやすい社会を目標に定め、それに向けた講座を私と同年代の10~20代の方にターゲットを絞り企画しました。
現在、性的マイノリティについて広まってはいますが「LGBTQについて知っているけれど、自分の周りにはいない」という声も多く、無意識のうちに彼らを傷付けていることもあるのではないかと思います。

そういった点を踏まえ、LGBTQについて当事者意識を持ってもらうための企画として計画・発表をしました。

企画を立てるという、普段経験しない業務をさせて頂いたことで、企画を作る大変さを知ることができました。
自分では完璧にできたと思っていても、他の方に見ていただき意見を伺うと、自分にはなかった新たな視点や欠陥が見つかることもあり、とても貴重な体験をしたと感じています。

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最後に

5日間のインターンで、自分は性的マイノリティの理解者であるとの自負を持っていましたが、「性別」という枠に苦しめられているのは性的マイノリティの人々だけではないという点に自分の常識を覆されました。
また、自分が知らずに性別役割を他人に押し付けていたことなどに気が付くことが出来ました。

誰もが平等に自分らしく生きることのできる社会に向けて、ジェンダーという観点から向き合っている女性会館でお世話になったことで、自分の常識にとらわれない考えを持つことの大切さを再認識しました。


慣れない業務が多く、なかなかお役に立つことができなかったかと思いますが、貴重な体験を多くさせて頂きありがとうございました!


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