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転職活動前に持っていた思い込み③


自己紹介

こんにちは。私は40代後半の経営コンサルタントとして、15年以上の経験を持つ者です。コンサルタントとしての専門領域は業務改善で、この領域では多くの企業に高い付加価値を提供してきました自負があります。しかし、今回、私は新しいチャレンジを求め、転職活動を始めました。

前回お伝えしましたが、自分は40代で転職活動をすることにとてもネガティブなイメージを持っていました。しかし、転職活動を始めてみるとそれが自分の思い込みだったことに気づかされました。思い込まずに行動しておくべきだったと思っています。

私と同じように思っている方がもしいらっしゃったら、それは思い込みかもしれません。行動して確かめてみることをお勧めします。

ぜひ偏見を持たずにフラットに自分の可能性を試していただきたいと思います。今回は、私が40代の転職活動に対して持っていたと思い込みと実際にはどうだったのかの比較の続きとなります。

思い込み⑤:40代だとセリングが求められる

コンサルティング会社では職位が上がるほどプロジェクトマネジメント(つまりプロジェクトでクライアントが満足できる成果をお届けする)よりセリング(プロジェクトを提案し、受注する)ことが求められます。特に大手はその傾向が強いと思っています。私が在籍した経験があるBig4ではマネージャー以上は売上予算があり、そのノルマ達成に向け、プロジェクトマネジメントよりセリングが主でした。

私は40代、しかも40代後半のため同年代は職位が高いコンサルタントばかりです。そのため私も転職する際にはプロジェクトマネジメントよりセリングが求められると思っていました。

そして、セリングが求められたときに私は不利だと思っていました。

もちろん、プロジェクト提案の経験自体は豊富にあります。しかし、セリングとして求められることは、ストレートに言ってしまえば、どれだけ新しいファームにお客様を持っていけるか、だと思っていました。

その観点でいえば、私はそういったネットワークが乏しかったのです。いきなり何億といった売上を新しいファームに持っていける実力はありませんでした。

そして、セリングの実績が求められたファームも確かにありました。Big4です。今回、改めてBig4にも応募しました。そのうち、2つはセリングの実績不足によって書類通過できませんでした。

一方で、すぐにファームで売上貢献できるセリング(つまり、クライアントとのネットワーク)より、(プロジェクト受注のための)提案活動ができることやプロジェクトマネジメント経験の豊富さを評価してくれる企業様もありました。

そういった企業様は、プロジェクトを回せる人間を主に求めていました。だから、プロジェクトマネジメント経験が多い私を評価していただけた訳です。さらに、そういった企業様では、プロジェクトマネジメントをしながら、同時に会社のすでに持つ客先に対して提案活動もできることも求めていました。そのニーズにはまったのだと思います。

つまり、40代後半であっても、セリングではなく、プロジェクトマネジメント能力やクライアント先に提案できる能力を求めている企業様は存在していました。

30代に対してなら、プロジェクトマネジメント力を求めるファームがあるのは当然と思いますが、40代でもそこを評価していただけるファームがあるのは驚きでした。

ただ、これは正直、コンサル業界が活況ということも背景にあると思います。プロジェクトを受注したいが、それをデリバリー(プロジェクトマネジメントできる)人材が不足している、だから40代後半という高齢であってもプロジェクトマネジメントができる人間を求めていた、という追い風があったのは事実だと思います。その意味で幸運もあったのだと思います。

思い込みは意外と正しくない

自分の業界経験から思い込みは生まれていると思います。それは正しかったかもしれません。ただ、状況はどんどん変わっているからでしょうか、常識もどんどん変わっているのだと思います。

今の自分の思い込みが、今の常識なのか、ひょっとしたらもはや違うのではないか、そんな風に考えて、事実を確認してみると良いと学びました。

転職活動で言えば、転職エージェントにヒアリングしてみるのも良いと思います。自分の市場価値、転職見込み、等を教えていただけます。それで自分の思い込みと照らし合わせてみると新しく見えてくるものがあると思います。

思い込みは行動を止めてしまいます。思い込みを検証し、常に動ける自分になりたいものですね。

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