見出し画像

転職活動前に持っていた思い込み①


自己紹介

こんにちは。私は40代後半の経営コンサルタントとして、15年以上の経験を持つ者です。コンサルタントとしての専門領域は業務改善で、この領域では多くの企業に高い付加価値を提供してきました自負があります。しかし、今回、私は新しいチャレンジを求め、転職活動を始めました。

実は自分は40代で転職活動をすることにとてもネガティブなイメージを持っていました。それが今の今まで転職活動が自分の選択肢になかった理由です。

しかし、転職活動を始めてみるとそれが自分の思い込みだったことに気づかされました。活動して気付くことはたくさんありました。年齢が高くなればなるほど可能性が狭まることは現実としてあるので、思い込まずに行動しておくべきだったと思っています。

私と同じように思っている方がもしいらっしゃったら、それは思い込みかもしれません。行動して確かめてみることをお勧めします。

ぜひ偏見を持たずにフラットに自分の可能性を試していただきたいと思います。今回は、私が40代の転職活動に対して持っていたと思い込みと実際にはどうだったのかの比較をお伝えします。

思い込み①:40代は転職できない

35歳転職限界説と言われるぐらい、年齢を重ねてからの転職に対してネガティブなイメージが日本にあったと思います。その影響を受けて、私も40代の自分では転職できないと思い込んでいました。

しかし、実際には全然そんなことありませんでした。(少なくてもコンサル業界では)確かに若い人の採用にシフトした、という理由で書類審査を通過できなかった企業も1つありましたが、年齢で通過できない企業数よりも、書類審査を通過した企業の方が多かったです。

私の場合、最初にリクルートダイレクトスカウトに登録しました。すると、15人以上のエージェントから面談したいといきなり連絡がありました。40代でこれまでの経歴も偏っているにも関わらずです。

これは、コンサル業界が盛況で、人材不足の企業が多い、という背景があったのだと思います。人材不足が故に、経験者が欲しい、だから年齢が40代でも構わない、という事情があったように感じます。

思い込み②:自分は転職市場ではニーズがない

私はITを導入しない業務改善の経験が長いコンサルタントです。業務改善をITに落とし込む現在のコンサルでは、ニッチなコンサルタントと言えると思います。ITのプロジェクト経験が少ないため、転職市場での自分のニーズはないと思っていました。

ところが、ITの知見に乏しい自分でも評価してくれるコンサル会社がありました。

確かに、ITの知見が乏しいことで見送りになった企業もありましたが、その部分より、経験しているプロジェクト数が多いこと、その中でプロマネの経験が多いことを評価してくれた企業の方が多かったです。

特定のスキルの有無より、俯瞰した基礎的なコンサルスキルの有無を重視してくれる、そういう企業様は確かにありました。

思い込み③:40代の転職は華やかな経歴が必要

私は20年ほどの経営コンサルタントとしての経験があるものの、その大半(13年ほど)が小規模のファーム(いわゆるブティックファームと言われるコンサルファーム)で過ごし、7年ほどをBig4(デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング・PwCアドバイザリー、KPMGコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの4社の呼び方)で過ごしました。

転職活動はBig4を始め、大手コンサルファーム出身者が有利でブティックファーム出身者は評価されない、というのはよく聞いていました。私のキャリアの大半はブティックファームだったので、自分は評価はされない、と思い込んでいました。

さらに高齢になると、Big4出身者でも高い職位(シニアマネージャー以上)のキャリアが求められると聞いていたので、Big4に在籍実績があるとは言え、シニアコンサルタントで退職した自分はその要件を満たさない、と思っていました。

しかし、実際に転職活動をやってみて気づいたのはこれらは断片的には正しかったけど、決してそんなことはなかったということです。

確かにBig4の在籍実績がプラスになったのは事実です。私の場合、7年在籍しましたが、7年在籍したこと自体が評価されたようです。転職エージェントに聞くところでは、7年も在籍する人は決して多くないそうです。Big4でのマネージャー経験がないにも関わらず評価されたのは意外でした。

そしてブティックファームでの在籍実績も評価してもらうことができました。ポイントだったのは、大手企業に対するコンサル経験でした。企業様がなぜ大手コンサルファーム出身者を望むのか、それは、ファームのクライアントが大手企業が多く、大手企業向けのコンサルティングができるコンサルタントを求めていたのだと思います。

そこに気づいてから過去のプロジェクト経験を話すときに、クライアントの年商規模も伝えるようにしました。例えば、売上2兆円の大手IT機器メーカーの●●プロジェクトに従事した、といった表現です。これだけで面接官の見方が変わりました。

表面的に、ブティックファーム出身者は不利、と思ったのは間違いでした。企業様が何を求めていて、それに自分がフィットしていることを伝えられることこそ大事でした。

まだまだ思い込みはありましたが、長くなったのでいったん終わります。
(続く)







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?