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入籍10ヶ月で適応障害になった話 〈12〉


喪主が35歳という平均年齢がとても低い遺族の葬儀は
やはり少し異質だったのかなと思います。

私たちは喪主側として葬儀に出たことが
あまりなかったので
家族みんなが見よう見まね、
皆が「ごっこ」をしているような
気持ちだったんじゃ無いかと思います。

年配の方や私たちよりも経験の多い方から見ると
私たちが行った葬儀は至らなかったり
おかしな所があったかもしれませんが
私たちの精一杯でした。

それからの一週間は実家に帰り、
医院の玄関に焼香台を置いて、
父の焼香に来てくださる方々に
感謝を伝え、事情を説明していました。

焼香台を撤収してからも
実家にて医院のことや家のことについて
私たちにはすることが多く
旦那さんと私は約1ヶ月実家に滞在することを
決めました。

父が眠っていたベット
父が座っていた椅子
ひょこっと現れそうな気配を感じながら。

実家で過ごしていると少しずつ気付く、
父が病気と1人で戦っていた形跡を見つけると、
なんとも言えず胸が苦しくなりました。
                            Nana.N




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