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カラフルなシェイプアニメで遊ぶ

最近よく見かける「カラートランジション」で遊んでみました。
AfterEffectsを使いますが、SVGなどへの応用を見据え、基本的にはシェイプアニメーションで「シンプルだけどチープに見せない」動きのパターンを作成しました。

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1. 事例ベンチマーク

まず、参考事例を見ていきましょう。

①ダイハツ「Light you up」ロゴ
一つ目はダイハツ「Light you up」のロゴアニメーション。サークルが弾けてロゴが飛び出てくる動きがとてもポップで印象的です。


②ドコモ「ahamo」CM
2021年話題となったのがドコモ「ahamo」のCM。カラフルな配色と大胆なタイポグラフィで他とは一線を画す派手な仕上がりとなっています。


2. AfterEffectsで作ってみる

<準備>
素材はIllustratorで作成しました。配色はパントーンのトレンドカラーを使って流行の移り変わりをカラフルに表現していきます。

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AfterEffectsで新規プロジェクトを作成し、ファイル > 読み込みでaiデータを読み込みます。ベクトルレイヤーは次の方法でシェイプレイヤーに変換しておきます。

【参考】ベクトルレイヤーをシェイプレイヤーに変換する方法


<動き1> スライド

トランスフォームの「位置」を移動させます。イージーイーズで加速度変化をつけると少し性格のある動きになってオススメです。

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<動き2> リニアワイプ

エフェクト > トランジション > ブラインドをいろんな角度で適用してブラインドのようなワイプエフェクトを作成しました。

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<動き3> スプリットスクリーン風

動き2のスライドと同じく「移動」で2つのシェイプが反対方向から結合するような動きを作りました。

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<動き4> ズラシ
ahamoの事例のような個性的な動きを再現します。動き3のスプリットスクリーン風にシェイプが結合したあと360回転をさせます。タイミングをズラして、ぴったり結合する2~3フレーム前から回転をさせました。

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<動き5> シェイプマスク

まず放射状のカラフルなシェイプを360度回転。レイヤー > 新規マスク で円形のシェイプマスクを作成、サイズを0から100%に変化させます。前者のカラフルなシェイプの「トラックマット」に後者のシェイプマスクを指定してマスクを適用させます。

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ちょっと複雑な動きができました。こちらも回転の中心を少しズラして個性的なニュアンスを与えました。


<+α> 実写をBロールとしてインサート

Bロールとはサブカット。
実写を合間にインサートしてメリハリをつけました。
時間 > 時間伸縮で、スローやタイムラプス風に加工しています。

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3. まとめ

今回は、シンプルなシェイプアニメーションに以下のひと工夫を加え、カラートランジションを作成しました。

①シェイプやマスクなど複数のトランジションを組み合わせる
②イージングなどの効果で心地よい動きに
③動かすタイミングの工夫で個性的に

AfterEffectsの多彩なエフェクトを活用するのも良いですが、優れた作品の動きの一つ一つをよく見ると、細かい動きの調整が詰まっていて、作る人の創意工夫が大事であることを実感させられますね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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