親の愛情
親の愛情って、やはりこどもの心の発達にとても重要なのだと気づいた。
わたしは、自分で言うのもなんだけれど、とても愛されて育ってきたと思う。
お母さんは、わたしのことをいっぱいいっぱい愛してくれる。
言葉でも、行動でも示してくれる。
「こんなにやさしいお母さんいないよ?」って笑いながら。
うん、本当にそうだと思う。
お母さんは、世界一やさしいお母さんだと思う。
わたしのこといっぱい考えてくれて、なにがわたしのためになるのか考えてくれて、そして、わたしの決断を、選択を、尊重してくれる。
制限が厳しいところもあるけれど、それもわたしを思ってのことなのだとわかっているよ。
まあ約束やぶりまくってるけどね。ごめんね。
隠し事ばかりしている。
誰よりもやさしいお母さん。
そんなお母さんは、やはりとてもやさしいわたしの祖母に育てられたのだ。
おばあちゃんも、わたしをたくさん愛してくれる。
小さい頃から、ずっとずっと。
愛が愛を育てる。
わたしはそう思う。
せんせーも、きっとそうなのだ。
愛されて育った人のにおいがする。
あの子は、きっとわたしたちをとてもやさしい人たちだと思っていると思う。
あのね、それはね、わたしたちがそう育てられたからなんだよ。
そうやって、向き合ってくれる大人たちに育てられたから。
だから、わたしたちにとっては当たり前のことなんだよ。
わたしさ、あなたのことすごく冷たいなって思うときがある。
もうひとりの子のことも。
それは、愛が欠けている部分があるのかなって、思ったんだ。
あなたも、もうひとりの子も、親に暴力を振るわれているから。
わからない。これはわたしの勝手な推測だからね。
でも、きっとあなたたちは心に傷を負ったと思う。
わたしとせんせーの世界には存在しないもの。
あなたたちとは、すこし違う世界。
でも、みんながみんな同じ世界にいたら、気づけないこともあるからね。
やっぱりさ、わたしはちょっと運がよかっただけなんだ。
やさしい親に育てられて、愛情を感じて育つことができて、それってすごくしあわせなことなのだと、あなたが教えてくれた。
ごめんね。
わたしみんなそうだと思っていたんだよ。
周りの子みんなそうだと思っていた。
でも違ったんだね。
あなたはずっとひとりで苦しんでいたのに。
もしさ、あなたにこどもができることがあったら、あなたの持っている愛情ぜんぶを、その子に与えてあげてね。
そうしたら、あなたのように苦しむ子がひとり減るんだ。
そして、その子もきっと自分の子に同じように接するでしょう。
そうやって、すこしずつわたしたちと同じ世界に近づいてきてほしい。
あなたを縛っている父親は、あなたより先にいなくなるから。
そうしたら、愛にあふれた世界にきてね。
わたしもこの世界に居続けられるようにがんばるよ。
愛とやさしさを忘れないでいたいね。
愛を知っている故のやさしさ。
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