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なぜ、50代になると夜にトイレで起きてしまうのか?

フォレスト出版編集部の寺崎です。

先週発売となった『働く50代の快眠法則』(角谷リョウ・著)ですが、なんと発売とほぼ同時にAmazon「睡眠」「衛生・公衆衛生学」の2つのカテゴリーでダブルトップをゲッツいたしました!

さっそくお買い上げいただいた読者のみなさまに感謝申し上げます。

やっぱりという、予想通りというか、みなさんどこに反応しているかというと・・・「夜のトイレ問題」でした。

夜、寝ているときにおしっこで起きてしまう現象です。これって、50代に差しかかると顕著にみられるそうですが、死亡率に関わることなので、放置していては危険です。

そこで、本書『働く50代の快眠法則』では、この問題の解決策を具体的に提示しました(すでに「効果があった!」という声がちらほら)。

というわけで、今日はそもそもなぜ「夜のトイレ問題」が「問題」なのかについて、新刊『働く50代の快眠法則』から引用してみていきます。

夜のトイレが急増する50代が抱えるリスク

 50代の睡眠改善をしていると、必ず出てくるのが「夜にトイレで目が覚めてしまって困っている」という相談です。
 実は50代になると、6割の人が夜に1回以上、2割の人が2回以上トイレに行きます(日本排尿機能学会の研究より)。
 ですから夜にトイレに行くことは少数派ではなく多数派、もっといえば
50代の夜のトイレ問題はスタンダードとも言えるわけなのです。
 夜のトイレが苦にならず、すぐ寝られる人はまだ良いのですが、実は夜のトイレにはさまざまなリスクがあります。
 夜のトイレが改善されないと、仮に睡眠そのものが改善していても、改善されていない気がするので、先に改善しておいた方が得策です。というわけで、まずはじめに、夜間頻尿(夜に2回以上トイレに行く)の3つのリスクを学んでいきましょう。

リスク① 慢性的な睡眠不足になる
 夜間頻尿によって「寝つきが悪くなって」「中途覚かく醒せい」するので、睡眠不足になりやすくなります。また男性では3回以上、女性では4回以上になると、生活への支障が深刻になると報告されています。

リスク② 死亡率アップ
 夜間トイレに行く回数が多いほど、死亡率が高いという研究結果が出ています。5年後生存率が約2倍違うという衝撃的なレベルです。

リスク③ 転倒リスクの増大
 夜間頻尿だと転倒リスクも骨折リスクもどちらも2倍になるという研究結果があります。夜中のトイレは寝ぼけているので、かなり危険なのです。
 夜間頻尿は以上のリスクがあります。睡眠の質が仮に上がっても「夜のトイレ」が改善されていないせいで、実際に睡眠スコアや睡眠の質が上がっても「全然改善されている感じがしない」という方が多いので、まずは夜のトイレ対策から始めていきましょう。

角谷リョウ『働く50代の快眠法則』より

「5年後生存率が約2倍違う」というのはなかなか衝撃です。

帯コピーで「死亡率急増!」と脅し文句のような言い方をしてしまいましたが、あながち間違ってはいないわけです。

「転倒リスクの増大」もたしかに言われてみたら納得。

うちでも家人が夜中にトイレに起きてくることがあるのですが、電気もつけずに用を足しているので、たまに鉢合わせするとマジで心臓が止まりそうになります(真っ暗のトイレに人がいたら怖いYO!)。

でも、そもそもなぜ50代になると夜のトイレで起きてしまうのか?

なぜ、50代になると夜のトイレが増えるのか?

 50 代になると夜に6割の方が1回、2割の方が2回以上トイレに行くという話がありましたが、そもそもなぜそんなにトイレに行くようになるのでしょうか?
 私はドクターでも泌尿器科の専門家でもありませんが、一般的に以下の3つが原因だと言われています。

①排尿を我慢するホルモンが減ること
②下半身に水分が溜まりやすく、寝ると中央に戻ってくるようになる
③排尿機能が下がる

 
 そのほかにも理由があるようですが、主にこの3つが原因です。

角谷リョウ『働く50代の快眠法則』より

なるほど・・・割とシンプルな原因でしたね。

「下半身に水分が溜まりやすく、寝ると中央に戻ってくるようになるから」という原因は意外でした。

排尿機能が下がる・・・・これはなんとなくわかります。これって、男性であれば40代のころから実感されるのではないでしょうか(いわゆる「おしっこの切れが悪い」というやつ。女性はどうなんでしょう?)。

50代の夜のトイレ問題の改善策

 夜間頻尿の問題に対しては、日本排尿機能学会から「夜間頻尿診療ガイドライン」という公式の改善方法が出ています。
 これは明確に効果のある対策が記載されていますので、本気で改善したい方や症状が深刻な方は参考にしていただくことをおすすめします。
 効果はてきめんに出ると思います。
 ただし、やるべき行動のハードルが少し高いのが難点です。
 実際には「ちょっと困っているくらい」「そこまで本気で改善するほどでも」という方々が大半かと思われますので、そういった方々はこれから提案する3つの夜のトイレ対策から、ご自身でできそうなものを選んで、トライすることから始めてみてはいかがでしょうか。

角谷リョウ『働く50代の快眠法則』より

日本排尿機能学会から出ている「夜間頻尿診療ガイドライン」はこちらですね。

なんか、めちゃめちゃ詳しく解説されています。

これじゃ、一般ピープルには敷居高杉晋作!

というわけで・・・『働く50代の快眠法則』ではシンプルな3つの改善方法を紹介していますので、ぜひお手に取ってみてみてください。

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