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【受験直前対策】合格者が試験開始前に最終チェックしていたもの

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。

大学入学共通テストも終わり、いよいよ受験シーズン本格突入。受験生の方は最後の追い込みで頑張っているのではないでしょうか。本当にお疲れ様です。

ぜひその努力を実らせるためにも、本番で今まで培ってきた力が発揮できるように準備しておきたいものです。

その1つに、試験会場で何を持っていくか? 試験直前や休み時間にどんなものに目を通しておけばいいのか、気になるところではないでしょうか。

担当講義が即満員になるLEC大人気講師の横溝慎一郎先生が著書『最短で最高の結果を出す「超効率」勉強法』の中で、合格者たちが試験会場に持ち込んでいる必須アイテムについて解説しています。横溝先生は資格試験がメインですが、大学受験にも十分参考になる内容になっていますので、今回は、同書の中からその該当箇所を一部抜粋・編集してご紹介します。

試験会場に持っていくための整理法

 試験当日重い荷物を持って試験会場に向かうのは、それだけで体力を消耗しますので、できれば避けたいところです。
 そもそもなぜ、それほどの大荷物を持っていかなければいけないかというと、試験場に持っていく必要がある情報とそうではない情報がきちんと整理できていないからに他なりません。
 試験会場に持ち込むべきものは、試験開始前に最終チェックしたい情報です。最終チェックしたい情報は、試験の直前期でないと分別できません。
 ということで、試験前1カ月〜1カ月半の間に、情報の分別をしておかなければいけないのです。
 情報の分別をする際には、まず基本方針を立てておく必要があります。基本方針がないまま分別を始めると、結局ほとんどすべての情報を試験会場に持ち込むことになってしまうのです。
 では、基本方針を立てるにあたって、どういった点に注意すればよいかを考えてみましょう。
 まず考えるべきは、「そのまま持ち込むべきか? 整理して持ち込むべきか?」という点です。
 これはその教材の特性によって判断が分かれると思います。たとえば、書き込みをした六法を持ち込むという場合は、そのまま持ち込むことになるでしょう。過去問題集やテキストを持ち込む場合には、そのまま持ち込む場合も考えられますし、整理してから持ち込むことも考えられます。

情報を「ノート」で整理する

 整理してから持ち込む場合には、「どのように整理するか?」という点についても考えなければなりません。
 整理する方法として代表的なものは、「ノートをつくる」「付箋をつける」というものでしょう。
 まずは、「ノートをつくる」という方法から考えてみましょう。拙書『資格の合否は「ノート」で決まる!』でも書きましたが、使えるノートをつくる場合、気をつけなければいけないのは、次の5点です。

条件1 作成目的がはっきりしている
条件2 作成後に活用することを前提に作成している
条件3 テキストのまる写しでなく、自分の言葉で書いている
条件4 重要ポイントが明確になっている
条件5 分量が多すぎず、情報がまとまっている

「弱点発見&克服ノート」でリバーブ学習を実践

 試験場に持ち込むということを考えると、どのような試験でも使えそうなノートとしては「弱点発見&克服ノート」があります。
 直前期に解いた問題で間違えたものは、見直しをする「重要度」も「緊急度」も高い。
 間違えたということは、自分の学習において「どこが穴になっているのか」「どこを強化しなければならないのか」が明確になっているからです。
 論述式試験であれば、その問題と解答を1カ所にまとめたノートをつくりましょう。これが「弱点発見&克服ノート」です。
『資格の合否は「ノート」で決まる!』では、マークシート式試験対策として紹介したのですが、論述式試験にも応用することができます。
 評価の低かった問題と正解例を、自分が書いた答案とともに1カ所にまとめておきます。

①その問題を読んで、何を書けばいいのか? という答案のフレームを思い出すことができるかどうかを確認する
②はずしてはいけないキーワード、キーフレーズを正確に思い出すことができるかどうかを確認する
③実際に答案を書いてみる

 ①〜③までの工程を何度かやってみて、あとは①と②を繰り返すことでその問題を克服することができるのです。
 このように、「弱点発見&克服ノート」は何度も使うことを前提としているノートです。
 ですから、最初からいろいろな情報を書こうとすると、途中でザセツする可能性が高くなってしまいます。
 初めはシンプルに、そして使いながら徐々に完成させていくことが重要です。このように何度も繰り返す学習をすることは、あなたの理解をより深めていくことにつながります。
 繰り返し学習していくことで、徐々に学習理解度を深めていくという学習方法のことを「リバーブ学習法」と私は呼んでいます。
 この「リバーブ学習法」は、まったく知識のない状態から徐々に理解度を上げていくときに特に有効な学習法です。

情報を「付箋」で整理する

 次に、「付箋をつける」という方法についてお話ししましょう。
 これは試験会場に、テキストを持ち込みたい場合に特に有効です。
 つまり、テキストの中で試験開始直前に見たいところを特定し、そこに付箋をつけておく。
 試験の1カ月から1カ月半前から、「この情報は試験直前に見る価値があるかどうか」ということを意識して分別を行なっていきましょう。
 その間でも、一度付箋をつけた箇所についてその後認識が変わることもあるでしょう。
 一方で、付箋をつける必要性を感じていなかったような箇所であっても、あとからつけたほうがいいなというように判断が変わることもあるかもしれません。
 最終的には、試験直前1週間で確定させれば十分だと思います。
 いずれにしても、せっかく分別していくのですから、徐々に絞り込んでいくという感覚で分別は行なってください。
 私は、「弱点発見&克服ノート」に、最後に見返したい図表などをコピーして貼りつけて試験会場に持ち込みました
 こうして、1冊のノートにいくつかの機能を持たせるというのも1つの方法です。
 どうしても絞り込むのが難しければ、「試験開始1時間前に見返したい情報」という基準で絞り込んでいくといいでしょう。

いかがでしたか?

今回ご紹介した『最短で最高の結果を出す「超効率」勉強法』では、「覚え方ではなく、思い出し方」「浅く広く」「復習なしでも身に付く」などなど、時間のない現代人が合格するための「超効率」勉強法を、超人気講師の横溝先生がわかりやすく解説しています。

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