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運を高めるために必要な「徳を積む」方法とは?

フォレスト出版編集部の山田です。

今年も終わりに近づき、一年を振り返る瞬間が増えているのではないかと思います。今年はすべてうまくいったなーと思えたらいいですが、うまくいかなかったな、ついてなかったなーと思うこともあるのではないかと思います。

もしいい年を過ごせていたとしても、来年はよりよい1年にしたいですよね。そんな中、運を高める方法を知りたいという方も少なくないのではないでしょうか。

本記事では、『世の中の運がよくなる方法を試してみた』(櫻庭露樹 著、フォレスト出版)から運が良くなるために必要な徳を積む方法についてご紹介させて頂きます。

一般的に運をよくするためには徳を積むことが大事だということが知られているかと思いますが、そもそも徳を積むとはどういうことなのでしょうか?なぜ運を高めるために徳を積む必要があるのでしょうか?

この問いに答えるヒントは、本書には下記のように記載されていました。

 運というのは、宇宙から与えられたポイント制。自分が使いたいときに使えるのが運というもので、そのときに自分が貯めている運のポイントによって決まってきます。
 たとえば金メダルを取るというのは、相当ポイントが高い。おそらく75億点ぐらいのポイントをためていなければならないくらいです。
 ただし、そのポイントは、徳を積まなければ発生しないのです。

本書によると、そもそも運というのは、宇宙から与えられたポイントのことで、徳を積むとは、運のポイントを貯めることと言えそうです。つまり、運がいい人というのは、この運のポイントをたくさん持っている人のことになるわけですね。

では、どうすれば徳を積めるのでしょうか?
道端のゴミを拾ったり、トイレ掃除などをしたら徳を積めるのでしょうか?

答えは、YESでありNOでもあります。なぜなら、「何をするか」よりも、「どうやってするか」が重要になってくるからです。

著者によると、徳には陽徳陰徳の2種類あるそうです。

 陽徳とは周りの人が見てわかる徳、陰徳とは人からは見えない徳です。
 徳のポイントを積んでいく中でも、一番ポイントが高いのが陰徳です。陰徳は「陰で徳を積む」というように、人の見ていないところでこっそりいいことをしたり、誰かのいいところをこっそり広めたり、知らないところで「人のために何かをする」ことです。

つまり、徳を積むには、自分がいいことをしてるのを誰かに知ってもらえる形でするのではなく、人知れずこっそりするのがミソのようです。そして、このように善行を人知れず日々積み重ねていくことで、人生をどんどん好転させていくことができる「運のいい人」になれるのかもしれません。

ちなみに、徳に関して「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助さんは次のように述べています。

君が「徳が大事である。何とかして徳を高めたい」ということを考えれば、もうそのことが徳の道に入っていると言えます。「徳というものはこういうものだ。こんなふうにやりなさい」「なら、そうします」というようなものとは違う。もっとむずかしい複雑なものです。自分で悟るしかない。その悟る過程としてこういう話をかわすことはいいわけです。「お互い徳を高め合おう。しかし、徳ってどんなもんだろう」「さあ、どんなもんかな」というところから始まっていく。人間として一番尊いものは徳である。だから、徳を高めなくてはいかん、と。技術は教えることができるし、習うこともできる。けれども、徳は教えることも習うこともできない。自分で悟るしかない。

松下政経塾 塾長講話録』(1981)

どうやら徳を積むというのは、思っていたよりも奥が深く、人生において大切な技術のようです。

本記事では、徳を積むための具体的な方法はご紹介していないので、結局何をしたらいいかわからないという印象を受けた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、松下幸之助さんによると徳を積もうと考えること自体、徳を高める過程を踏んでいることになるそうです。したがって、徳を積む上で一番大事なことは、「徳を高めたい」と心から強く想い、周りの人にとって役立つことを自ら考えて、それを人知れず実践し続けることなのかもしれません。

以上、運をよくするための徳を積む方法についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

私が今年投稿させて頂く最後の記事になりますが、少しでもご参考になりましたら幸いです。それでは、良いお年をお過ごしください。


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